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ねむい、ねちゃだめ、ねむい
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遠い……遠い。何処まで行くんだろ…電柱、50本から後は数えてないや。
「彗、退屈?」
慌てて首を振ると、らいおん…あさひ、が僕の傷をなぞる。ひりひりして痛かったから、やめてほしくって顔を背ける。
「痛かった?」
「顔の傷は痕で薬を塗る。氷雨に連絡しとけ」
「人使い荒いなぁ…彗はそんな子になっちゃダメだからね」
「俺が悪人みたいな事吹き込むなよ」
「外見が極悪人の兄貴が言える?それ」
あ。あさひの髪、ふわふわ……らいおんのたてがみ……
「ん?」
「如何した」
「彗、眠い?」
ねむく、ない!
「目がとろんってしてるよ。眠かったら寝ちゃっていいよ」
あ、え…寝ちゃダメ…起きなきゃ…
「ほーら目ぇ擦らない」
あさひ、がスーツ?を僕に掛ける。あ、ぬくぬく……
「着いたら起こすから、寝ていいよ」
だめ…起きる…
「強情~」
「まぁ、これから行くところが解ってるんだろうな」
「兄貴、あれやってあげて。さっきから俺がやろうとすると嫌がってこっちすら見てくれない」
「さっき傷抉っただろ」
えぐ…?
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