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すいちゃん一日預かり券 2
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「で、彗を一日借りると」
「何故ばれた」
「彗の態度」
旭の膝の上で不満そうに頬を膨らませて応戦しているすいちゃん。旭も少しは痛がってやったらどうだ……いや、すいちゃんがそれはそれで傷つくか。
「なーんか彗がワクワクしてたから着いて来てみたら、ジジイと一緒にお出掛けとはな」
「別にいいだろが。すいちゃんとも合意の上だし」
「すーい。勝手に決めちゃ駄目って言ったでしょ。義足もまだ届いてないのに」
アンドリューの義足が届くのは早くても3ヶ月後。その間外に出せないのはツライだろうが!!
「んー?どうしたの彗。[義足なくっても平気。]?」
「前に出掛けた時、変な目で見られて嫌じゃなかったのか?」
「……すいちゃん、どうしてソレを言わないんだ?」
[言うことだった?]
きょとんとしているすいちゃん。いや、なぜ疑問に思わないんだ?
「彗の中では当たり前だったんだよ……こら彗、抓らないでよ~痛いってば」
「とにかく、彗は大人しく本家に居る事。いいな?」
ますます不満そうな顔をして今度は旭の腕を噛みつき、じたばたと暴れたがあっさりと旭に押さえられる。
「いいんじゃね?別に」
「氷雨ぇ……お前、何で彗が本家に預かってもらってるか判ってるよな?」
「お前等じゃないんだからわーってるよ。俺が言いたいのは、会長と彗だけで行かせなきゃいいって事だバーカ」
[ひさめも、おでかけする?]
「あー……そう来たか」
「あ、あの俺お供しましょうか?!」
すいちゃんの世話係(と言う名の下僕)である流星とか言ったか?恐る恐るに手を上げていた。
[りゅーせーにいちゃんも、行く?]
「んー流星がいるならまぁいいか。氷雨も着いてってやってくんない?」
「俺は俺で忙しいんだよ」
「まぁ、そんな事言わずに……彗、ちょっと手貸して」
「?」
すいちゃんの指を組ませ、お願いのポーズを取らせる旭。
ぐっ……あざとい……だ、誰かカメラは持っておらんか!!言い値で買うぞ!!
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