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喫煙室と男色家。
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リアルゲイ見たら多少は腐妄想も減退するもんだと思っていたらいろんな光景が走馬灯のように駆け巡る。
———これは大変なことになった。
教科室に生徒を連れ込んでイケない課外授業とか。
教具の物差しってなんであんなに長いのかとか。
冴島のごつい手でフィストファックなんてされたら裂けちゃうよなとか。
めくるめく想像が止まらなくなる。
ちょっと初心者には過激すぎる。
「朔良先生」
真っ赤になった朔良の頬を冴島の手が撫でる。
一文字になった唇をほどくように冴島の指がなぞる。
この指であられもないことしてきたんだろうか。
そう考えただけで妄想が妄想を生む。
「顔が真っ赤ですよ」
ギュッと心臓鷲掴みにされる。
自分はゲイではない。
はずなのに。
「華村先生」
少し高い声に弾かれて喫煙所の入り口を振り返ると、さっきの視線合わない系男子(仮)がこちらをすごい形相で睨んでいた。
何気ない風に、冴島が一歩身を引く。
心臓が早鐘を打ちながら、脳内の妄想が処理しきれない。
体育倉庫もエロい。
かび臭い感じなんか逆に興奮するんじゃないか。
縄跳びとか、マットとか、全裸で跳び箱に股間擦りつけさせられたりとか。
「せんせ、いたい、も、やだあ」
「そういいながら君の腰は止まらないようだけど」
なんて、さっきの目付きを見ても冴島は絶対Sっ気があるに違いない。
「華村先生」
「あ、お?」
いきなり強く手を取られて、自分の鼻先にある視線と目がかち合った。
「頭、痛いんで保健室、連れてってくれませんか」
強い目が自分を見た。
頭が痛いなんて言った割に、怒り狂った猛獣のような目をしているのはなぜだ。
「あ、あぁ、わかった」
勢いに押し切られてなおざりな返事をすると、視線合わない系男子は生硬な眼差しで朔良を見、冴島に一瞥をくれてから喫煙所を出た。
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