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旧体育倉庫の自白強要。
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櫻井はまるで手品のように小さな鍵束を出すと、その一つで容易く倉庫を開錠した。
体育倉庫というと雑然としたイメージがあるのに、ここにあるのはぼろぼろのマットに、ほつれた長縄、ひしゃげたボール籠くらいだ。
鼻腔を突くかび臭さは倉庫らしい。
「へぇ、カラーコーンはここにしまうのか」
なんて感心しながら中に入ると背後でガチンと重たい音がした。
「なわけないでしょ。」
背後に回った櫻井が、手早く朔良の両手に手錠をかける。
「はぁぁぁぁぁ?!」
「身長差がある分、不本意ながら道具に頼らせてもらいますよ」
後から膝裏を蹴飛ばされ簡単にマットの上に転倒する。膝から落ちた衝撃で、すごい勢いで埃が舞った。
ずれた眼鏡のせいで視界が判然としない。
「お前!冗談もたいが、んむっ!」
背筋を使って仰向けに転がった唇をまた奪われる。
侵入してきた舌が朔良の口中ごと、脳内を犯す。ぐちゃぐちゃと唾液の絡む音が不躾でヒワイ。舌全体を扱いて、輪郭を舐めて舌先を噛まれて、吸われて……。
頭の芯がぼうっとしてうまく考えが及ばなくなる。
全身が脱力したころ、櫻井は朔良の唇を舌でねっとりと撫で、唇を離した。
「俺以外で妄想すんなって言ったでしょ」
さっきまでの屈託のない顔はどこに行ったのか。完全にワルイ顔で櫻井が舌なめずりした。
埃臭いマットの上に脱力したまま、櫻井を見上げる。
幼い顔。ただのガキのくせに、正面から射るような目をしてくる。
「どんな妄想していたんですか?」
その顔立ちで、朔良を見下ろす。
股間をつぶすような位置に座られると、嘘もつけなくなる。
眼前に鳶色がかった眸が近づいてくる。
「まだ半勃起してますよね。これで妄想してなかったなんて嘘、通じると思いますか」
―——通じません。
そうなると実力行使で逃亡か、素直に腹をくくるか選択肢は二つに一つだ。
実質、実力行使で逃亡一択。
「……してた」
の、つもりだったのに。
櫻井の強い目で見られたら、口が勝手に動いていた。
視線合わない系男子だと思っていた櫻井に見詰められると言い逃れも、逃亡もできなくなる。
―——なんだ、こいつ。
「そうですよね」
「うわ!ちょ、お、まっ!」
ジャージのウェストに手を突っ込まれてでかい声が出る。
噎せそうな埃っぽさに口の中が張り付いた。
「濡れてますね」
カウパー液の染みた下着に触れられて、一気に顔が上気する。
「橘先輩で妄想してこんな風にしちゃったんですか?先生」
「ちが…」
厳密には橘と冴島先生と仮想啓太と小松崎だ。言えるはずなくて口籠る。
櫻井はそっと腰を動かし、朔良の腿の上に座った。
たぶん、この身長差なら櫻井を跳ねのけて逃げることも、可能だった。
後ろ手に手錠をされていても。
「どんな妄想してこうなったのか、教えてください」
そう計算しても、体が動かない。朔良の目を見つめたまま櫻井は朔良のジャージをずりおろし、テントを張ったボクサーパンツの頂きを指の腹で撫でる。
「そういえば今朝も、電車の中でイッちゃってましたよね」
「な……っ!!」
「その時の妄想は今度教えてください。今日はオシオキがてら、さっきどんな妄想してたか教えてください」
左手で下着越しに朔良の股間を撫でながら、右手が一番上まで上げたジャージのファスナにかかる。
ジ……。と、乾いた音がする。
「イッ!!」
「ココに関することでしょ」
臍のあたりまでファスナを下すと、シャツ越しに櫻井の歯が、乳首を噛んだ。
どこまで見透かしてるんだこの男。
「白状してください」
胸元からの上目遣いがまた櫻井の幼さを際立たせる。
こんな子供相手に何で
「ゆ、二フォーム」
「ユニフォーム?」
問い返す、舌先が乳首にかする。
子ども相手に何で馬鹿正直に白状しなきゃならないんだ。
「脇があいてるから、エロいって」
思っただけだって。
嘘を吐こうとした。
「あぁ、脇から手突っ込んでまさぐられたいって?」
嘘を吐く前に妄想の上をいかれた。
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