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三つ子とハナちゃん3
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その脳天をばちこんともう一人の平手が叩く。
「切り替えろよ、優太」
「何すんだよ、兄ちゃん」
叩かれた頭をさすりながら色の白いの、優太が流し目で翔太を見やる。
同じ人間のいろんな表情を一気に見てるみたいだ。
「お陰さまで予算あぶふっ」
自分が切り替えろと言ったくせに今度は翔太が吹き出した。
「ほんと、俺、お前らのこと殴って良いかなぁ」
食べ掛けのカツ丼を咀嚼しながら問う。
「すみません、でも、今朝のハナちゃん思い出したら、んふっ」
啓太まで軽く握った拳をで口許を宛がう。
「つか、あれは伊織ちゃんが悪いだろ」
「にしたってあの顔はヤバい」
「陽樹の顔のがやばかったって」
また、3人自由に発言を開始する。
なんだ。三つ子3人よればかしましなのか?
確かにかしましそうだが。
「伊織ちゃんはやめろ、伊織ちゃんは」
隣でノートパソコンを開いて冴島が片手間に言う。
「だって伊織ちゃんじゃん」
「冴島伊織」
「生徒に手ぇ出しかけた伊織」
「ぶふっ」
盛大に米粒吹き出してうっかり啓太の制服にかかった。
「うわ、ハナちゃんそりゃないよ!」
「きったね」
「啓太エンガチョ!」
お前ら一体いくつだ。
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