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約束と反故5
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立派にっていうのも変なのか。
そう呟いて、冴島は少し思案する顔を取る。
「まぁ、俺が性的な関係を持ちたいと思うのは男ですね」
ちゃりちゃりとポケットの中の小銭を鳴らし、その数を頭で計算する。
冴島は喫煙室の後ろにあつらえられた青い自販機の前に立つ。
相変わらず、アルコールは補充されていない。
過去の名残なら、早く撤去してしまえばいいのに。
「6限、空きでしょ。何か飲みますか」
そういって伺うと朔良は煙草を咥えたまま冴島の横に立ち、硬貨を2枚投入した。
「俺が奢りますよ、話の駄賃に」
言いながら咥えた煙草をピコピコと上下に動かす。
そのさまが何となく子どもじみて見えた。
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