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酒と性癖と男と男5
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手玉に取られている感はあるが、不快ではない。
冴島は大人の笑みで座卓に頬杖を突き、朔良を見ていた。
「俺、可愛いタイプが好みなんですよ」
「じゃあ、俺は完全にボールじゃないですか」
ボールどころかワイルドピッチ並だ。
身長180㎝の可愛い系なんて引く。
某ガッキーさんだってでかいでかい言われても160台だ。
煙草は吸うし、職業柄気を付けてはいるが口も悪い。
顔の造作が女っぽいわけでもない。
確かに妄想はお腐れ様が降臨しちゃいるが、元来好みはかわいい柔らかい女の子だ。
ストライクゾーンからモロはずれまくりじゃないか。
「そう思ってました、着任当初は」
頬杖を突いたまま指先で朔良を指す。
そのタイミングで、注文した燗が来た。
さっきとは違う女性店員がまたぽーっとなって、冴島がにっこり笑って礼を言う。
朔良は何か注文が来るたびにこの繰り返しをやるのかと思いながら運ばれてきた燗を猪口に注いで一杯ひっかける。
喉の奥がカッと熱帯びた。
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