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反故にした約束とその代償
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小さな影が、膝を抱えて蹲っている。
そういえばこの学校って昔海軍学校だったのを改築したんだっけ。
なんて頭に掠めて柄にもなく背中がぞっとした。
怖すぎる。
変に歴史と伝統のある学校だから怖い。
口元を引き締めて足音を最小限に抑えてつま先で進む。
しかもあれ、俺の部屋の前じゃん!!!
一瞬で酔いもさめる。
今ならメッチャクチャに犯されてもいいから冴島の部屋に駆け込みたい。
でもそのためには二年の部屋の前を通らなきゃならないしそれはちょっとはばかられるから。
なんて考えてるうちに、目の前に来ちゃいました。
お化け(仮)
この学校、図書館に生徒の霊が出るらしいのは聞いていたけど、まさか寮にも出るのか。
昼間冴島の言っていた翔太の部屋から聞こえるうめき声って実は優太の喘ぎ声じゃなかったのか。
ちょっと金縛り状態で動けないままそのお化け(仮)の脳天を見つめる。
形のいい旋毛。
最近のお化けって凄く生身っぽいな。
小さく揺れる肩が呼吸しているみたいだ。
そういえば某猫の地縛霊だって生き生きしてるもんな。
「ひっ!」
ちょっと現実逃避入ってたところにお化け(仮)に手首を掴まれて悲鳴をあげそうになった。
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