アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
反故にした約束とその代償3
-
帰らせないと。
もう夜も遅い。
部屋にあげたら何をしてくるかわかったものじゃない。
高い体温が朔良の体に滲んでくる。
性的なことを散々したくせに、その体温は彼が必要以上にまっすぐで純粋なこどもであることを伝えてくる。
「先生、約束、しましたよね」
そんなのは一方的なものだった。
だから朔良は反故にした。
それとも、櫻井は反故にされたとすら思ってないのか。
帰らせないと。
息を詰めて、飲み込む。
帰らせないと。
そう思うのに。
「鍵、開けるから待ってろよ」
吐き出した言葉が自分を裏切る。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
57 / 460