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甘いもの3
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「え?あ?は?はぁぁぁ?俺、なにっ」
言ってしまってから動揺が駆けてくる。
顔が熱い、首まで熱い。
首どころか胸も、腹も、全部熱い。
脳天から爆発しそうだ。
動揺を誤魔化すためにガチャガチャと手早くシンクの中の洗い物を片づける。
終えると、今度はすることがなくなって余計に動揺が色濃くなった。
「ふぅん。で?」
朔良はからかうでもなく、煙草を持った手で口元を覆ったまま、啓太に先を促す。
「いや、だから、」
その落ち着いた様が余計、啓太の逃げ場を奪う。
どうしたらいいか惑い、口元を拳で隠した。
「たぶん、好きです。恋愛として」
朔良の目を見られずに、告白していた。
兄と弟にも、小松崎本人にも言ったことのない言葉を。
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