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混乱の月曜日4
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放課後櫻井に用事があるなら確かに部活に支障が出る。
そうなったら部活動顧問の朔良に話をするのは当たり前の話で。
変に意識した自分が恥ずかしくなる。
―――なんだこの動揺。
誰もがみんな櫻井が朔良に迫っていることを、したことを知っているわけではない。
むしろ、たぶん、迫っていることはまだしも、したことなど露見していないはずだ。
でなけりゃ今頃、朔良は懲戒免職になっているはずだ。
「ああ、そうだよな、ごめん、うん、判った、橘にも伝えておく」
変にあせって動揺している自分を悟られたくなくて、早口になる。
「親睦行事の企画ですって、言ってくださればわかると思います」
「親睦行事?」
そういえば年中行事の中にあった気がする。
あった気はするけど、
「なんだっけそれ」
ぱかんと口を開けた朔良に小松崎も負けじとぱかんと口を開く。
「大丈夫ですか、先生」
「何が」
「先生として」
やっぱり可愛くないかもしれない。
そう思いながら、予鈴を聞いた。
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