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彼はそのまま近づいてきて突然消えた
「?!」
と思ったら瞬きした一瞬の間に目の前に来ていた
「…ッ」
俺の手に彼の手がかかる
「んー見られちゃったし?ごめんね?」
なんてへらへらと言いながらその明るい声色とは裏腹に俺の首にかかる手の力がだんだん強くなっていく
抵抗するけれど彼にとって俺の抵抗は抵抗にもならなかったようで自分の首に傷をつけただけで終わってしまった
「…ッ!」
すると首にかかる力が突然無くなった
咳き込む俺の耳に入ってきた
「見つけた…」
という言葉とともに彼は俺の首元に唇を這わせた
何が起きているのかわからずに身を固くしていると襲ってきた突然の痛み。俺の首元から感じるその痛みは徐徐に強くなってきて俺に現実を突きつけてくる
噛まれている
「なに、ッい…」
「んー?君の血をいただいてるの」
え?何?血を、いただいてる?飲んでるってこと?何で?飲めるものなの?
様々な疑問が頭の中を飛び交う
その間も彼は俺の血を飲み続けているようで少しづつ意識が朦朧としてくる
貧血なのか、脳が受け入れ難い現実を拒否しているのかわからないが徐徐に視界が狭まってくる
閉じかけた視界の中で最後に見えたのは薄く笑った彼の口元だった
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