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その血が飲みたい、と思った
特定の血を飲みたい、と強く願った
―
俺はその日適当に女を見つけてうまいこと言って楽しむ予定だった。
けれど突然、どこからともなく香ってきた鼻を刺激する匂いが俺の襲う気をも刺激した
久しぶりに美味しそうな匂いを嗅いだ俺は予定を変更してその匂いの出処を探した
歩いていくとその場所はすぐに見つかった。辿りついたその家は周りの家より大きな造りになっていた
「この家からか…」
俺の食欲を刺激する香りはこの家から発せられているようだ
幸い家の明かりは消えている。この家の住人はもう寝ているのだろう
不用心なことにこの家の玄関は鍵がかかっていなかった。それをいいことに俺は玄関からお邪魔させてもらうことにした
すると、廊下の先の部屋から音がした。てっきり人が活動していないと思ったから少し驚いたけれど、こちらに音が向かって来る様子もないので俺の存在に気づいたわけでは無いようだ
俺の食欲を刺激する匂いはこの家全体に充満していて正確な場所がわからない
匂いの場所がわからないのなら可能性を片っ端から潰していけばいいだけのこと。相手が俺の存在に気づいていないのならば好都合だ
この先に待ち構えていることを想像して少しの興奮を覚えながら音を立てぬように慎重に部屋へと足を進めた
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