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昨日は酷い目にあった。ここ最近あった怖い話でぶっちぎりだぞ。トラウマコース間違いない。これからペンチ見るたびに玉が縮こまりそうだ……なんてことしてくれたんだ、あのサイコ会長め。
「おっはよー、この世の終わりみたいな顔してるね! せっかくの美形が台無しだよ?」
誰がセカオワだ!……って、そう言う意味じゃないか。
間宮の話しかけんなオーラを放っていても気にせず声を掛けてくる図々しさは何なんだろう。でも、こいつと話していると昨日の嫌な記憶が少しは和らぐ気がする。
「……お前昨日何してた?」
「え、なんでそんな彼女みたいなこと聞くの?」
「お前の予定聞いただけで恋人認定とか甘過ぎだろ」
「んー、昨日はマコと屋上でパコってたかなぁ。会長居なかったし」
大体予想通りの返答だ。もはやそれに関して何も思わなくなってきた。こんな奴、どうなろうとどうでもいいが俺はスーパーウルトラ優しいので忠告しておいてやる。
「……当分、校舎内でそういうことしねー方がいいぞ」
「え、なんで?」
「金玉潰される」
え、どういうこと? と怪訝そうに聞いてくる間宮を無視してスマホを開く。一通のLIMEが着ていて見ると梓からだった。おはよう、と些細なやり取りだがそれにとてつもなく安心する。一応牽制して置いたがあんな事があった以上、確実に梓に危害が及ばないとは言い切れない。暫くは梓から目を離さないようにしないと。
それにしても。
「会長って二人いるのかな?」
「二人もいたら嫌でしょ、あんなお局みたいな人。校内でエロいこと出来ないじゃーん」
「……お前本当に身の振り方考えとけよ」
お堅いけど俺の勉強を見てくれたり面倒見の優しい会長。かと思えば、男を誘う淫乱で昨日のような拷問を平気で実行しようとするサイコパスじみた一面を持ち合わせていたり。
どれが本当の会長の顔なんだろう。会長のことを考えれば考えるほど分からなくなってくる。
もう一つ言うなら、何故会長は俺にこだわるのか謎だ。会長が言っていた通り最初は、ふざけた俺の態度が目に余るからだと思っていたが、それは一利でしかなく本質は違うのだと感じる。
行いが悪いからと言うなら、確実に俺より間宮の方が悪いだろう。
そりゃ俺だって非がないかと言えば違うけど、何が何でも俺を狙い打ちにしてないか?
そこまで考えて、ふと疑問に思ったことを間宮に聞いてみる。
「あのさ、間宮。お前って、セフレ多いよな?」
「たまにエマってあけすけなこと聞くよね。まぁ多いけど、何紹介して欲しい子とかいる?」
「最後まで聞けよ。その中の誰でもいいや、そいつが他の誰かとデキてるの見たらお前って怒る?」
「別に何とも思わないかな。だってセフレだもん。仮に好きな子出来たからセフレやめるって言われても全然平気かなぁ。そんなもんでしょセフレの関係って」
「はぁ、金玉潰したりはしないと」
「しないよー! そんな束縛の激しいメンヘラ彼女みたいなこと! てか、さっきからそれどういう意味なの?」
束縛の激しいメンヘラ彼女。まぁ、似たところは会長にも感じられる部分はあるが。でも前に俺のこと好きなの? と聞いて鼻で笑われたしな。その上、俺みたいな軟派な奴は軽蔑するとかなんとか……。どこが軟派だよ、俺はめちゃくちゃ硬派だっつうの!
俺は会長みたいに嫌いな相手の〇〇〇とか絶対舐めたりしねぇから! どっちが軟派だって話だよ!
「あー、腹立つ」
「イライラしてる時は一発抜いたらスッキリするよ? 手伝おうか?」
人を苛立たせることに関しては間宮の右に出る者はいないだろうな。
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