アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
7
-
「つ、つきあ、う」
「たーだいまあ」
がらっと後ろから扉の音と呑気な先生の声が聞こえる。
「あ、あ、せんせ、」
「なんだ何喘いでるんだよ」
何も言えずに後輩を指さす。手が少し震えてるのが自分でもわかる。
「あー、来てたのか」
「暇だから」
「あっそ」
この様子だと付き合ってるどころか仲悪い関係にも見えて全くわからない。
「先生、つ、付き合ってるんですか、」
「だれと?」
ゆっくり椅子に座って目を向けてきたから、また後輩を指さす。
「あー…あーっと、空」
「何」
ここに来て初めて彼の名前を知る。意外なほどかわいらしい名前に見た目しか合ってないなと冷静に考えてしまう。
「何話したんだ」
ぎしっとソファが音を立てる。空?はそのまま先生に近づいていって、先生の頬に口をつけた。衝撃的すぎて目を離せずに見てしまって変な汗が出る。
「こういうかんけいってこと」
「そういうことね」
「なんなら、先生にやってもらえば?先輩」
「いやいやいやいやいやいや」
空くんは先生の首に手を回して背中のほうへ立つ。僕は動けずにただ呆然としていた。
「先生、なんで先輩には手出してないの?やればいいじゃん、そのために雑用させてんでしょ」
「いやぁ」
確かに最初のことを考えるとそういうことになることはわかった。
「ほら、でもさっき空くんは、先生が他の人に手出してたらみたいなの言ってたじゃん」
逃れようと必死に理由を探す。
「今思うと楽しそうだなあって」
「きょうはやめだ。お前は帰れ」
そう言って僕だけしっしと手を振られて何も出来ずに外に出た。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
7 / 10