アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
9
-
「おい、なんか後輩来てるけど」
「は?」
昼休み。購買のパンを食べ終わって友達とゲームの話をしていたら、クラスのやつが教室のドアの方を指さしてきた。
部活に入ってない僕に後輩なんていない、はず…
「あー…ありがと」
教室の扉からひょこっと出てきたあの顔には見覚えがあった。昨日のことがフラッシュバックする。
「なに?あのかわいい子。あ、男子かよ…」
「女子だったら絡んだ?笑」
「どーだろ笑」
教室の扉まで行ったら、こんにちは、と言われて返した。
「先輩、今日暇ですか?」
「え、暇だけど…」
上目遣いの笑顔で聞いてきて1歩後ずさる。
「じゃあ保健室に、放課後!待ってますから!」
「あ、ちょ、まっ…」
用件を伝えてすぐ走り去られた。結構混んでる廊下をかき分けて追いかけるわけにもいかない。
行きたくないな、と思いつつ、机に戻って友達と駄弁り始めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 10