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6月13日(土) 真髄まで*
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「もっと、雪町」
柊の舌が、指に付いた精液を舐めとる。
俺が吐き出したものを。
「もっと、気持ち良くしてやる」
───違う。
こいつの目は、そんなこと言っていない。
猟奇的に光って、俺を喰い荒らそうとしている。
真髄まで。
「はっ…あっ、っ!」
ぬるりと湿った感触が内腿を伝う。
くすぐったいような、しかしそんな感覚も俺の体は快感に変えた。
首を起こすと、俺の股間に顔を埋める柊が見える。
「っ、ぅあ…っ」
俺の視線に気づいた柊が、さっき達したばかりの俺自身を舐めた。
「あっ…く…、」
過ぎた快感が、敏感な中心から全身に広がる。
柊の唾液で濡れた自分のものが、彼の口に挿った。
「やっ…柊、っ」
知らない感覚に震える体が、徐々に熱く疼きだす。
「ひもひぃ?」
「っ、しゃべるな…っあ」
裏筋を舌で舐められると、一気に射精感が襲ってきた。
「やだ、っ…柊、も…っいく、あっ」
「いーよ」
「やっ…あ、あっ…っあぁ!」
「っ…」
俺はあっけなく二度目の絶頂を迎えさせられる。
「はっ、はぁっ…」
ベッドに両肘をついて、少しだけ体を起こした。
その動作すら今の俺には億劫で、きっと柊に愛撫されたらすぐにこの腕は崩れ落ちてしまうだろう。
「…柊?」
「んっ、っ…」
俺を咥えたまま、柊の喉が鳴った。
「!?」
まさか飲んだのか!?
「柊、おい!」
とっさに柊の髪をつかんで、無理矢理顔を上げさせる。
「ぅわっ、髪抜ける…って」
顔をしかめる柊の口の端から、白濁が零れた。
「……」
柊はそれを舌で掬って、もう一度喉を鳴らす。
「うわあああ!そんなの飲むな!!」
「え?なんで…」
焦る俺をよそに、柊はけろっとしていた。
「吸血鬼の精液は飲んじゃダメなのか?」
「別にそんなことはないが…」
多分。
けど、問題はそこじゃないだろ。
「不味いだろ…」
「……」
柊はしばらく真顔になって、その後ふっと微笑んだ。
「甘いよ、奏士の精液」
「っ…!」
とん、と胸元を押される。
ろくに力の入らない俺の体は、すぐにベッドに押し倒された。
「…ん、ふ…ぁ」
激しいキスで口腔を翻弄される。
「んっ、ん…」
…全然甘くない、苦い。
「…ぷはっ」
唇を離すと、柊の指が俺の後孔に触れた。
「っ…!」
指が、中に入ってくる。
「あ、っ…あっ」
「雪町、痛い?」
俺は首を横に振った。
柊は安心したように息を吐くと、中の指を増やす。
「はぁっ…、う…っあ」
ばらばらに動く指が、時折前立腺をかすめた。
「っ…あっ」
「指、今3本入ってるんだけど」
溶けそうな頭に、柊の声が響く。
気持ち良すぎて、何も考えられそうになかった。
───欲望だけが、溢れ出す。
「…柊っ」
俺は柊の首に両腕を回した。
…足りない、もっと。
「はや、く…っ」
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