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6月19日(金) 汚したのは*
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紅く染まった頬。
目尻には大粒の涙。
「ぐちゃぐちゃに犯して、由隆…」
俺が見たかった顔、言わせたかった台詞。
「……」
嫌でもにやけてしまう。
「…想像以上だ、怜」
「んっ…ぁ」
俺は怜に深く口付けた。
舌で上顎を撫で、歯列をなぞる。
「はっ…、ふ…ぁ」
息つく暇も与えないまま、長いキスをした。
怜のベルトを外して服を脱がせ、性器を扱く。
「んっんん〜っ」
怜が両手で俺の服を引っ張った。
「……」
仕方なく唇を離すと、息を上がらせた彼は力なく項垂れる。
「はっ…はぁっ」
何か言いたげに俺を睨むが、呼吸を整えるので精一杯だ。
「…っあ」
俺は怜の後孔に指を押し入れる。
「あっ、あ…んっ」
気持ち良さそうに、怜は腰を揺らした。
指を増やし、丁寧に中をほぐしてやる。
「は…っ、あ…由隆っ」
怜の目が、何かを懇願するように潤んだ。
「なんだ、言ってみろ」
「っ…また、それかよ…っ」
泣きそうな目で俺を睨む怜が、可愛すぎて無意識に口元が緩む。
「分かってんだろ…っ」
「ああ、だから聞きたい」
「は?」
「分かるから、お前の声で教えて」
「も…っ、意味わかんね…」
ぽすん、と怜が俺の肩に顔をうずめた。
「───早く、前も弄って…イかせろ、時雨」
きっともう、彼の頭の中はぐちゃぐちゃだ。
両手で怜の顔を上げさせると、その表情は屈辱に歪んでいた。
「……」
俺は性急に怜の昂りを扱く。
「あっ…あ、いく…っ、ああっ」
張り詰めていたそこは、少し弄っただけですぐに白濁をこぼした。
「はぁっ、はっ…っ」
息を整えながら、怜の手が俺の服を脱がせ始める。
「次も、どうせ…どーしてほしーか聞くんだろ」
勃起した俺自身を握り、上目で俺を睨んだ。
「早くしろ、由隆」
───いつもの怜だ。
「っ、あ…あっ」
俺は一気に怜の奥を突き上げた。
「はっ…ぅ、っあ」
大きく背中を反らせた怜が、俺の動きに合わせて腰を揺らす。
───でも、すぐにまた、おかしくしてやる。
「あっ、あぁっ…っ、あ」
怜の中で締め付けられ、いつもより早く限界を感じた。
「怜…」
名前を呼ぶと、きつく閉じていた怜の目が薄く開く。
「由隆…俺の中で、イって…っ」
「だが、今日はゴムをつけていない」
「いいから…っ、あっ」
いつもと違う怜に、俺もかなり興奮しているらしい。
「ひっ、ん…っは、あっ」
理性はすぐに焼き切れて、激しく怜を揺さぶった。
「んっ、あ…あ、っ、───ああっ」
怜が両手で俺の頬を包む。
そのまま持ち上げられて、深く唇を重ねた。
「んぅっ、んっ」
「っ…」
口付けたまま、俺は怜の中で果てた。
「はっ、はぁっ…」
離れた唇を、唾液の糸が繋いで切れる。
俺に跨ったまま、怜は全体重を俺に預けてきた。
まともに力の入らない腕が、縋るように俺を抱きしめる。
「怜…立てるか?」
「は、むり…」
怜の中から自身を抜くと、彼はぴくりと体を震わせた。
同時に、零れ出た白濁が床を汚す。
「……」
俺は怜の手を引いて立ち上がった。
「っ…時雨っ」
「そこに手、つけ」
よろけた足取りの怜を連れ、彼のデスクに両手をつかせる。
着崩れたカッターシャツに、片足だけ中途半端に履いたズボン。
俺に背を向けて尻を突き出している彼の体勢は、この上なく卑猥だった。
「時雨…なに…っあ!」
訝しげな顔で振り返る怜の後ろに、人差し指と中指を挿し込む。
「ひぁっ…、何す…んっあ」
「掻き出さないと、腹壊すだろ」
「先に言ってから、っあ…に、っしろ!」
「悪い」
二本の指を何度も抜き挿しして、丁寧に自分の精液を掻き出した。
「あっ、あ…っ、ん」
怜が、無意識に右手を勃起しかけた自身に伸ばす。
「まだ、足りなかったか?」
俺はその腕をつかみ、手首に噛み付いた。
「痛っ、ぅ…っあ」
流れ出る鮮血を舐めとりながら、前も扱いてやる。
「や、…っ、あっ」
片手で支えきれなくなった怜の腕が崩れ、デスクに頬をつけた。
「だめ…っ、いくっ───ああっ」
全身をがくがくと震わせ、怜の中心から白濁が飛び散る。
「っ…はぁっ」
腕を離すと、力なく垂れた指先を血液が伝った。
ぽたり、ぽたりと床に落ちていく。
───随分と、汚してしまった。
床に落ちた、二人の白濁と怜の赤。
汗だくになって疲れ果てた、恋人。
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