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『ニコとルドルフ』① By.Kuro
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星がきらめく夜空をとびこえて
あなたへ贈り物を届けにいく
大きな愛を詰め込んだから
プレゼントの箱を開ける時は気をつけてね
そしてあなたの心へ届きますように
あなたの心へ伝わりますように
僕の想い
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『ニコとルドルフ』
表紙イラスト(作あひるだ様)CPのお話
ヤンデレワンコなトナカイ×健気サンタ
浅い眠りの中、ニコラスは数字に追われる夢を見てうなされていた。プレゼント村への発注期限は12月15日まで。『時間厳守、追加はペナルティですから!』という担当者の声が頭に響き渡り、ニコラスは自分の悲鳴で目が醒めた。
「はあ…はあ…」
肩で息をして呼吸を整える。
……あれ?
さっきまで自分はパソコンのデスクに向かっていたはずなのに、今はソファの上で温かいブランケットにくるまっている。少しずつ頭の中がハッキリとしてきて…ハッと顔を上げて飛び起きた。
散乱した資料でパッチワーク柄のソファカバーもクリスマス色の絨毯も見えないけれど窓からの日射しで明るい室内。
もしかして僕…寝落ちした!?
今何時!?
おそるおそる、暖炉の上にある大きな振り子時計を見上げる。時計の針は10時を示していた。
…8時?…朝の?
ニコラスはめまいを覚えた。今年初めてサンタとして独り立ちし、念願のデビューなのに…こんな大失敗。
「ニコ…もう起きたんだ」
「ルドルフ…」
一緒に住んでいるパートナーのルドルフがキッチンから顔を出した。
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