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『Arctic Days』⑦by.夏月亨
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貸金庫には、僕の名義の通帳と印鑑、それと遺書と表書きされた封書が入っていた。
体調が悪く入院した際、余命を告げられたこと。
僕がいなくなったことがとてもショックだったこと。
通帳に入っているお金は僕がいなくなってから働き始め、貯めた物であること。
そしてそれを自分にではなく、僕の為に使いたいと思ったこと。
最後にはこう記されていた。
「準。色々、ごめんな。
何のために生きてたのかな、ってここの所よく思う。
それは今でもわからない。
けれど俺はただ死を待つのではなく、準の為に死にたいと思ったんだ。
準のこの先の未来に、限りない光が降り注ぎますように。
誕生日、おめでとう。
12月24日
桧原創」
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