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『嵌められサンタ』②By,日辻メロン
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増川さんのお家は共働き。
夜中も両親が不在で男の子が一人、留守番しているだけだ。
だから油断していた。
また、これまでの任務の疲れが溜まっていたのも悪かった。
ベッドの傍にプレゼントを置こうとした時、
熟睡していると思っていたはずの子どもが起き上がったのだ・・・!
そしてサンタの腕を掴んだ!
「誰・・・?」
確かデータでは道男(みちお)くんといったか。
目は寝起きでトロンとしているが賢そうな顔立ちだ。大人になったらさぞハンサムになるだろう。
サンタは焦った。
そして咄嗟にごまかした。
「ああ、起こしてしまったか。
お父さんだよ。」
大丈夫だ。
寝ぼけた子どもにはこれで十分通用するはずだ。
「うそだ。ぼくのパパはそんな鮮やかな赤は着ないもの」
全然通用しなかった。
それどころか、道男くんはどんどん覚醒していき、サンタの姿をしっかりと捉えた。
「こんな夜中に知らないひと・・・」
不信感溢れる瞳は間も無くして何かに気がついたように瞬いた。
「はっ、今日はクリスマス!おじさん、
もしかして・・・」
終わった!
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