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『嵌められサンタ』③By,日辻メロン
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道男くんは目をキラキラと輝かせた。
やばい!ばれた!!
「イエス=キリスト!?」
予想外の答えだった。
サンタは思わず突っ込んだ。
「いやサンタだよ!サンタ=クロース!!」
そして過ちに気づいた。
「はっ!しまった!!自分から正体を明かしてしまった!!」
サンタは焦って道男くんの反応を伺った。
道男くんはなぜかがっかしているようだった。
「なんだ、そっちか」
サンタはそのリアクションが不満だった。
普通子どもがサンタに出会ったとなれば、発狂するくらい大はしゃぎするだろ!?
しかしそれ以前にそもそも・・・
「なんでキリスト!?キリストがクリスマスに来るとか聞いたことある!?」
そこも大変気になった。
道男くんは首を横に振る。
「ないけど、たまには来てもいいかと思って。主役だし」
「たまにはってどういうこと!?サンタだってたまにしか来ないし!!サンタだって一年に一回しか来ないし!サンタで十分でしょ!?」
ぷりぷり怒るサンタの前に男の子は両手をかざし、どうどうというような仕草をした。
「まあ落ち着いてよ。」
そして男の子は改めて聞いた。
「で、何しに来たの?」
サンタは面食った。
「サンタ来る理由一つだけ!!」
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