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『ハッピークリスマス!!!』②by.はにら35
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***?
頭を抱えていると、タカヤナギさんがふらっと寄ってきて肩を叩いた。
「ああっ。なんですかー、そこ。凝ってんのわかります?きもちいー」
と、反応するとしっかり両手でマッサージをしてくれる。が、
「って、肩たたきちゃうわ、こっちこーい」
と奥の席のMacを覗き込むと、
「進撃の巨人のローリンガール!?いやーん、エレンくるくる回ってかわええ」
「ふふ。疲れたときには癒しが必要やろ!!」
「タカやんセンパイ、…なんでそんなゴツいのに、そんなカワイイものセンサー立ててるんすかー」
「俺、日常もマドカマギカもなつかしの柔らか戦車も、アザセルもチーズスイートホームもテディベアも好き」
「はう誰得」
「彼女が好きなんだよそれが」
「へえ、脳内彼女炸裂~」
「ちゃうわっ」
***?
■■■12月22日■■■
次の日歯科医院のHP制作の依頼があって、僕らはふたりで出向いた。
「2時間かかるんやてココ」
「うへえ。僻地じゃないっすか」
「明日は朝6時起きな。早起きせえよ。そんで遅れるな、絶対だ」
「ぐはー。死んだ」
「おまえ、また調子こいて失礼なこと言うなよ」
タカヤナギさんが、眉根にしわを寄せる。
「ええー。なんすか、信用ないなぁ、僕がいつ調子こきましたか?」
「自覚ないのがこわいっちゅうねん」
「は!?ありませんけど、なにか?」
「もうええわ。あと、今日じゅうに資料まとめとけ、こないだみたいなしょうむない粗相をするなー?」
「はいっ、がんばりまーす」
「おまえのがんばりますは当てにならへんわ。横で聞いててハラハラするわー」
「すんません…」
「まぁ、サイゴ気に入ってもらえりゃええねん。こっちの説明は俺がなんとかやっとくから、がっつり、イメージ掴んでこいよ」
「はーい」
「んで、今日ヒヨドリさんとこで接待な」
「へーい」
「って、おまえ、バス乗るなり寝るな」
「僕、バス弱いんすよー、起きたままだと吐きますよ?タカやんセンパイの膝に。いいんすかなんなら今すぐ吐いてみせましょうか」
「阿呆か、もう寝とけ」
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