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【みんなのお父さん】showさん中心 1
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・最近showさんが好きすぎるので書きます
・showさん視点のshowさん中心で、ともshowです
・showさんが保護者っぽいです
・アイよぴ、バスわと表現あり
・ちょっと下ネタもあり
・ともさんがshowさん大好き
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ジー、ジーと蝉の声が鳴り響くまだ夏真っ盛りの時期
部屋のクーラーガンガンでアイスを食べながらテレビを見る
今日は仕事もオフで実況を撮る予定も無い
久しぶりにゆっくり1日を過ごせるのだ
食べ終わったアイスの棒を咥えてうとうととする
別にこのまま寝てもいいのだけれど、それは一つの音で遮られた
show「...?」
ピンポーン、とインターホンが鳴る
約束してないのに、誰だろう
ドアの鍵を開けてドアノブを回すと、太陽の光がその高い背に遮られた
だが、彼がこんにちは、と頭を下げると陽の光が現れ、目を閉じてしまう
show「どうしたの?よっぴーさん」
よぴ「遊びに来ました」
show「遊びにって...」
いつも実況を撮る時の和服姿ではなく、緑色のパーカー、ジーパンにスニーカーとラフな格好をしていた
俺が返事をして苦笑いをすると、少し沈黙した後、変わらぬ表情で言った
よぴ「外暑いッス」
show「あ、まぁ...そうだねw
とりあえず上がる?」
よぴ「失礼します」
突然押しかけてきたにも関わらず、礼儀正しく一礼して部屋に入った
いきなり、廊下で何かを胸の前に突きつけられる
show「えっ」
よぴ「差し入れ...って、どっか行ってきたわけじゃないッスけど。
一応、いつものお礼です」
show「お礼って...ケーキ?
嬉しいけど、これ結構高いところのものじゃない?」
よぴ「いえ、これぐらい大丈夫です。
毎度お世話になってますから」
show「でも、そう言って一昨日もクッキーくれたよね?
あんまり気ぃ使わなくていいんだよ?」
よぴ「俺の好きでやってるんで。
迷惑でしたらやめます」
show「いや、迷惑じゃないから...!そんな顔しないで?」
ちょっぴりしゅんとした顔を浮かべたよっぴーさんに少し罪悪感が残り、少し高い差し入れでも受け取ることにした
よっぴーさんは、中々掴めない後輩だ
わとさんやともさんには結構辛辣で、バステンさんの腹黒に振り回されてて、アイクさんと楽しげに笑い合っている彼
俺は、そのどれでもなくて
無言で俺の隣にいるかと思えば、何かと手伝ってくれたり
懐かれてる、ていうのは、ちょっと自覚ある
なんか、大型犬みたいだな...
show「麦茶でいい?」
よぴ「はい」
グラスに氷を2、3個入れ、キンキンに冷えた麦茶を注ぐ
机の前に綺麗に正座をして俺を待つ彼の姿に、少し笑みが溢れた
目の前に麦茶を差し出し、彼がそれを受け取るのを待ってから、自分も向かいに座る
show「足崩していいよ、きついでしょ」
よぴ「いや...大丈夫です、慣れてますから」
show「そう?」
俺の問いかけに珍しく断った彼を見て、首を傾げた
じっと黙る彼に、下から顔を覗いて様子を伺う
...と同時に、彼は真剣な表情で顔を上げる
それに驚き、さっと引っ込めた
よぴ「俺、鈍感だと思いますか?」
いきなり予想外の問いに、何の言葉も出なかった
だけど、ふざけている様子など微塵も感じないので、とりあえず聞き返す
show「えっと...まず、何でそういう考えに至ったの?」
彼は暗い顔をして、俯きながらぼそぼそと話す
よぴ「アイクに言われたんです、『貴方は鈍感すぎる』って。
聞き返したら、いきなり抱きつかれて...
それで逃げられました」
...説明してとは言ったが、全く状況が掴めない
何、どういう状況?
鈍感すぎ?抱きつかれて?逃げられて?
共通点が全く見つからないんだけど...
よぴ「アイク、泣いてたんです。
だから、悪いって言われたら直したい。
けど...鈍感って言われても、何がどう鈍感なのかっていうのが...わかんなくて...」
show「...ふぅん......」
説明はよくわかんないけど、彼は自分の鈍感さを直したい、でもどう直せばいいのかわからない...ってことか
まぁ、彼は鈍いし、警戒心がない
ほいほいついて行っちゃいそうで、アイクさんもそれが怖いんだろうなぁ
俺は右手を伸ばして、よしよしとよっぴーさんの頭を撫でる
すると彼は、驚いたように顔をあげて、じっと頬を赤く染めながら大人しく撫でられていた
show「多分ね、アイクさんはよっぴーさんを他の人に取られるのが嫌なんだよ」
よぴ「えっ」
show「世の中ね、恋愛対象が同性って人も少なくないんだよ。
よっぴーさん女の人にはガード固いけど、男の人だとすぐ口車に乗っちゃうから」
よぴ「でも、俺なんか狙うやつなんていないですよ。
それを言うなら逆にアイクの方が...」
show「そう思うなら、まず自分から警戒心というのを見つけないと。
アイクさんに変な人が来た時、見分けられないよ?」
よぴ「...」
彼は納得したように頷く
どちらにとっても、恋人はものすごく大事なんだ
それを気づかせてあげることが、一歩前進というやつかもね
ふぅ、と息を吐くと、またもやインターホンが鳴る
出てみると、何故か息を切らしたアイクさんが立っていた
アイ「す、すみませっ...Yさん...いますか....?」
よぴ「アイク...?」
顔を覗かせたよっぴーさんに、アイクさんは我慢をしていたのか、涙をぶわっと流して彼に抱きついた
アイ「ごめんね...Yさん。
自分、言いすぎたよ...」
よぴ「...うん」
よっぴーさんの返事にアイクさんが離れると、2人は笑い合った
その光景を見て、俺もつられて笑ってしまう
かわいいな、後輩というのは
アイ「すみません...お騒がせしてしまって...」
show「いや、大丈夫だよ」
よぴ「また遊びに来ます」
show「うん、じゃあね」
手を振って去る彼らに振り返し、部屋に戻る
そこには、よっぴーさんが飲み残した麦茶がぽつんと置かれていた
そういえば、一回も口つけてくれなかったなぁ...
仕方ない、自分で飲もう
そう思ってグラスに手をかけようとした瞬間
ダンダンダンッ
show「!!?」
インターホンではなく、大きくけたたましいノック音が鳴り響いた
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