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新しい話題。
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教室では、バレンタインに告白した生徒が上手くいっただの失敗しただの、男子は何個チョコを貰っただのと騒いでいた。
こいつらはチャイムが聞こえてないのか。
「座れ餓鬼共ー」
「あ、せんせーチョコ何個貰ったー?」
「とりあえずお前よりは多いだろうなー」
クラスでも騒がしいタイプである戸田健司が話しかけてきたので適当にあしらうと、だから何個!?としつこく聞いてきた。
騒ぐ戸田を放置して出席をとっていく。
「連絡は特に無し。以上。」
朝のホームルームを終え、担当クラスでの授業をいつも通り行う。
何の変哲もない、いつも通り退屈で面倒な一日が過ぎようとしていた時、中庭に一人で佇む牧野の姿を見つけた。
背中を向けているので表情はわからないが、なんとなく追い詰められたような、悩んでいるような感じに見えた。
今朝に廊下で見かけた時は元気なように見えたけどな……
少しだけ気になり、牧野に近づこうとした時、こちらに気付いたのか振り返って顔を見た途端に何処かへ走って行ってしまった。
……逃げられた
まあ、大人に知られたくない事の一つや二つ有るもんだ。と、大して気にとめる事は無くいつものように残りの仕事を終えて帰宅した。
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