アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
無理矢理。
-
恋人同士の痴情のもつれかと思ったが、どうも違うようだ。
小さな影の人物がサラリーマンのような男に無理矢理に連れて行かれそうになっている。
何でこうも面倒な事は立て続けに起こるかな…
「警察ですかー。何か人が無理矢理連れて行かれそうになってるんですけど…」
携帯を耳にあて、わざと大きめの声でそう言うと男は慌てて逃げて行った。
当然だが、実際に警察に電話なぞしていない。
「こんなベタなひっかけで逃げるとなぁ…
おいアンタ、大丈夫か?」
「…っ!」
男に絡まれていた人物に近付くと、ビクリと肩を一度震わせてそろ、と顔を上げた。
「先生…」
「…牧野?」
________
_____
___
………疲れた。
何だかどっと疲れた気がする。
コンビニで買ってきた物をその辺に適当に放り投げ、どさりとベッドに倒れ込んだ。
──あの後、時間も時間だったので詳しく話を聞くのは明日にして牧野を家まで送り届けた。
アパートから牧野の家までそれ程離れていなかったので助かった。
もし距離が離れていたら帰宅する頃には日付が変わってしまっていただろう。
あー…駄目だ。横になったら眠気が…
風呂にも入っていないし、着替えもしなければ。
そう思っても体が言うことを聞かず、そのまま睡魔の誘いに乗ってしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 14