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桜木に伝える係、三井くんも桜木の家へ。
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「髪伸びたな…」
自らの前髪を触り、前をみらず歩いている
三井寿。
それが災いしてか、前方から怒涛のスピードで走り向かってくる男 二人に気付かず…
ドンッ!!!
「うわっ」
見事、ぶつかってしまった。
その相手は仙道彰。
桜木の家へと一直線、走っていた宮城と仙道は
出禁が解け、散髪屋へ向かう途中だった三井と遭遇した。
「いってーなコラ!!!
怪我したらどうす…って、テメェら!」
「み、三井さん!?」
「おうコラ宮城!てめぇこれで俺が怪我でもして試合にえいき…」
「宮城!!早く!!桜木が…!!」
仙道が急かす。
自分がぶつかったくせに。
「桜木…?桜木がどうかし…」
「三井さん、すんません!
今、アンタに構ってる暇ないから!!
じゃ!」
「ああ!?んな言い方したら俺が構ってちゃんみてぇじゃ…って、オイ!!」
もう2人の姿は豆粒ほど。
速すぎるスピードにびっくりしながらも三井は呟いた。
「……桜木って言ったよな…あいつ、仙道…」
まさか。
「桜木に何かあったのか…!」
こうしてはいられない!と、
三井は尻餅ついた状態から勢いよく立ち上がり
桜木の家まで走った。
当然、2人に追いつくはずもなかったが。
「まさか…怪我とかじゃねえよな…!?
無事でいろよ、桜木…!!!」
心配症、発動。
額に汗。
怪我に敏感な男、三井寿だった。
そのとき、LINEの着信音が鳴った。
ディスプレイには【神(ジン)】
海南高校のスリーポイントシューターだ。
走りながら開くと、
神からこうメッセージが書かれてあった。
《明日そっちに行くね。
牧と清田の3人で。桜木によろしく言っといて^^*》
「は!?」
思わず足が止まる。
「なにしにくるんだよ…」
嫌な予感しかしない。
そう思った瞬間。翔陽高校、藤真(フジマ)からもLINEが来た。
《明日、湘北に遊びに行ってやるから
桜木に伝えといてくれよ。》
「て、ていうかよ
なんでてめーら俺に報告してくんだよ…
俺は桜木に伝える係じゃねーぞ…」
と言いつつ、神と藤真へ
律儀にLINEを返す三井だった。
《来なくていいけど、一応伝えといてやるよ》
それだけ。
そうして再び走り出したのだった。
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