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さて嵐の予感。
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「────ということでよ、結構…卑怯な話かもしんねーけど、まぁ…な。お互い様っつーことでー」
「…っす」
流川がコクリと頷いた。
その表情は少し悪巧みをしている顔で。
三井も同様だった。
「なにがなんでも別れさせねぇと。
花道をもらうのはこの俺なんだし!」
「ない。」
「あっ、んだと流川!?なんか言ったか!」
「あいつを貰うのは俺ッス」
無表情の流川が淡々という。
「あいつが選ぶのは水戸じゃねえ。
宮城先輩でも三井先輩でも…仙道の野郎でもねえ…
…どあほうは俺を選ぶ。」
「あー!?流川てめー調子の…」
三井が叫んだ瞬間、
宮城がそれを止めた。
「…ま、まあまあ。
よく考えたらここで仲間割れすんのはおかしーって。
作戦成功したら思う存分喧嘩でも奪い合いでも…
ね?三井さん、我慢我慢。」
「…ちっ!」
三井が階段に腰掛ける。
流川はあぐらをかいたまま
コクリコクリと眠そうだ。
「…とにかく、作戦は今日。
仙道と合流す…」
「ちょっと待った!」
宮城の言葉を遮り、
三井が驚いたような表情をして
「今日やんのか?その作戦!!」
「え?そうだよ、善は急げっていうじゃないっすか。」
「え…あ、明日にしねぇ?」
「はぁ?なんで?なんか用事でもあるんすか?」
「い、いや…用事というか…」
「なに?」
「…今日は…海南と翔陽の…」
「の?」
「牧と神と清田と藤真が来るんだよ!!」
三井が勢いよく立ち上がると同時に
宮城も立ち上がった。
流川は寝た。
「な、なぁあ!?!?
な、なんでまた!!」
「知らねーよ!!
昨日LINEが来たんだ知るかよ俺が!
ってかイキナリでけぇ声だすな、うるせェ!」
「いつ来るんすか!?
何時頃、何処に!?体育館?」
「それも知らねーって!!
知りたきゃ自分で聞け!」
「はぁー!?三井さんの役立たず!!!」
「…なっ、んだとコラァ!!?」
「…と、とにかく仙道に連絡しねーと!
部活終わったら速攻ウチくるつもりなんすよ、あいつ!」
「なんでそんなに焦ってんだよっ
牧達が来ると何かわりーのか?」
「そりゃそうでしょ!!
あの花道大好きの牧達一同が来て
この状況を知って
おまけに仙道と合流すれば……間違いなく……とんでもないことに……」
「と、とんでもないこと…?」
「うわ、しかも!仙道の野郎、全然既読がつかねえ…あの馬鹿!」
自分の頭をワシワシと掻く宮城。
どうやらすごく焦ってるようだ。
「宮城おまえ焦りすぎだろ?…だって今まだ4時間目始まったばっかだぜ?
放課後まで全然時間あるしよ…」
「…三井さんって…」
「あ?なんだ?」
「三井さんってほんとアホですよね」
「…ぁ、あぁ!?」
「4時間目で帰れる!!今日は4時間目で帰れる日。昨日担任に言われませんでした!?」
「………いっ…………言われてねぇ。」
「…聞いてなかったんだ…やっぱアホだ」
「コ、コラ!宮城てめ、先輩に向かってアホとはなんだ!ああ!?」
「あー!どうしよう!マジで!
作戦がぁー!!」
「き、聞けよ!」
2人でギャーギャー言ってると
階段を登る何者かの足音がした。
その正体は────
「コラぁあああ!!お前達!!
こんなところで堂々と授業サボりやがって!!!
学年と組言えー!!!」
生活指導のセンコーだった…
流川、宮城、三井の3人は
山積みの課題を残されることになったのだった。
宮城「最悪!!!!」
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