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週1『朔』
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「あれ?亜希ちゃん今日部活ないよね?」
放課後鞄を持った俺に雨音君はそう言った。
「そうなんだけど、実は…」
それは先週の部活のとき。
「あ、あの、亜希先輩。」
「ん?どうかした?」
いつものように2人しかいない部活。
「勉強、教えて貰えませんか?」
そんな訳で朔くんが苦手な教科を僕が教えてあげることになった。
週1回。いつもの部室で、
部活とは別に。そこは朔くんの希望だ。
僕自身頭はそこまで良くはないけれど、
それでもいい!と
あんな風に強く言われたことに意外でなんだか断れなかった。
実際先輩って感じでちょっと嬉しい。
「へぇ…そっかー。」
「雨音くん?」
「ううん!頑張ってね!」
雨音くんに手を振り、僕は部室に向った。
僕は気づかなかった。
雨音くんの。
「後輩くんねぇ…なかなか見る目あるじゃん。」
でも、負けないよ?
その鋭い瞳に…
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