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いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
-
そして。
・
・
・
「えっと…
桐嶋さん、
これどういう状況?」
一歩、もう一歩と後ずさると、冷たい壁のタイルが背中に触れた。
目の前では、
いつもより更に妙な威圧感を増した桐嶋さんが立っている。
「お前を壁に追い詰めてる…」
「や、それはわかりますけども」
あれ。あれれ。
俺らってさっきまで普通に楽しい雰囲気だったよね。楽しかったのは俺だけかもしれないけどさ。
そんでもって今から身体を洗い、
ラッキースケベなハプニングもありつつ、2人でほかほかになって風呂を出るんだよな。
…その筈、だよな。
「ちょ…桐嶋、さ…」
「なぁ桜庭…」
耳元で熱っぽい低音が息を吹きかける。
俺は全身にゾクリとした何かが駆け巡るのを覚えた。
様子がおかしい…桐嶋さんってこんな積極的だったっけ。いや違う。
男らしいけど初々しいのがこの人の可愛いところだろ。
「風呂に連れ込んで…どうせお前また、
俺に何かするつもりだったんだろ」
「えっ…ぃ、いや。えっ?」
的をついた言葉に、かぁっと顔が熱くなる。
戸惑って確かな答えを返せずにいると、
桐嶋さんはにやりと笑った。
「悪いけど、
やられっぱなしは性に合わねぇんだ。
今度は俺の好きにさせろよ…」
人差し指で、つーっと俺の貧相な胸を謎る。
予想外過ぎる展開に、俺は、冗談だろと硬直した。
それってどういうことなんだ。
それってつまり、まさか、もしかして。
もしかするパターン…?
「ッ…いやいや。
俺にはそんな覚悟ありません…!
というか! 俺なんか食べても美味しくないですよ!…みたいな」
「何言ってんだ」
おいおい、ちょっと待ってくれ。
これはマジでかなりまずい展開なのでは。
ドキドキと脈を打つ速度が早まり、俺は思わず桐嶋さんに背を向けた。
そして壁に張り付きながら、こんな場合の対処法を片っ端から頭に浮かべる。
「桐嶋さん勘弁してください…
俺、相手に気持ち良くされたい願望はないです、ほんと…」
「そりゃこっちだって毛頭無かったんだけどな」
くそ、最もらしい返答に交わされた。
相手が俺とはいえ、桐嶋さんも列記とした男だからな。
こんな時が来ることくらい想定出来なかったのか自分!
「桐嶋さん俺は貴方が大好きだけど、
こっちの方は受け入れられないらしいというか…! ほら桐嶋さんおっきいし!」
これは違う。なんか違う。
何というか、とてつもない違和感…
この数日間、俺はこの人の職場とのギャップに悶絶させられてきた。
意外にも初心な態度をとる桐嶋さん、悔し紛れに涙目で睨んでくる桐嶋さん。
どれを取っても最高に可愛くて、これ以上ないほど幸せな時間を過ごした。
…けど!! このただならぬ圧迫感とギラギラ光らんばかりの鋭い眼差し、
雄を感じる堂々とした振る舞いに強引な言葉…
どうも話始まった当初の鬼上司を連想させるんですけど…! 単純に怖い!!
つーか正直こんな展開望んでないよ、
俺はこの人を本能の赴くまま愛でる方が適任だよ、
神様の馬鹿!!!!
「…い、嫌だ…嫌です!!
抱かれたくない……勝手だけど、
俺こっちのポジは無理です!!」
俺が思い切って手を払い除け、力任せに肩を引き離すと…
桐嶋さんは意外にも顔色一つ変えないで、
「何言ってんだこいつ」って表情をしていた。
10秒超の沈黙…
切れ長の目が2回ほど瞬き、その後に小さな咳払いが聞こえた。
「…おい。
誰も、俺がお前に挿れるとは言ってねぇだろ」
・・・
「え」
だってさっき、好きにしたいって…
ポカンと口を開けてよくわかっていない俺に、桐嶋さんは微かに頬を染め、口を噤んだ。
「ぉ、俺は……
俺も、お前を気持ち良くしてやりたかっただけだ」
「え…っと。それはつまり、どういう…」
ますます疑問を浮かべる俺。
桐嶋さんは焦れったそうな苛立ちを露わにするが、本当にわからないのだから仕方ない。
やがて、
考えることすら放置して、その場に立ち尽くしていると、
気持ちだけでもタオルを巻き付けた股ぐらに、グリッと膝をねじ込まれた。
「ひぁう!」
うわやべ、変な声出た。…
口を塞ぎつつ、桐嶋さんを見返す。
その顔は数分前とは打って変わり、
俺を安心させるように、
昨夜見たような、羞恥に負けたこの人の表情だった。
「…それ、出せよ。
……咥えてやる」
・
・
・
・
・
・
…神様、
あざまぁぁぁぁぁぁぁぁぁっす!!!!!!
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リバらない\(^o^)/
ちょっとダッシュで出掛けてくるんで、まだのコメント夜に返します\(^o^)/
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