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昼下がりのこと エピローグ
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「で?あんな抱き合って寝て、何してたのあんた達?」
「なななななんもしてねぇよ!」
「僕は気持ちよかったよレオン」
「お前は!なんで誤解されるような事を言うんだよ!」
「???」
ギルドの円卓にて、にやにやと笑うクロエの問いに、レオンは真っ赤になって必死に弁解する。確かに少し密な関係のような事をしてしまったと、自分の迂闊さにレオンは内心ヒヤヒヤしていた。シロに気持ちが知られてしまうのではないかと。
すっかり回復したシロは、レオンに抱き込まれるような体制で寝ていた事を少しも不思議がることはなく。むしろ嬉しそうにしている。
が、いつも基本的に何か嬉しそうな雰囲気を醸し出している為、その本心は分かりにくい所がある。
「あんたも大変ね、レオン。安心しなさいよ。シロは別にあんたの気持ちにまだ気付いてないわよ」
「!!?」
クロエがコソッとレオンに耳打ちすると、レオンは真っ赤になった顔を更に赤くして固まった。
「りんごみたいなレオン!僕の熱がうつっちゃった?」
「そうかもしれないわね。シロが看病してあげたら?」
「うん、いいよー!じゃあ今度は僕がレオンをギュっとして一緒に寝てあげるね」
「〜〜〜っ!!」
赤毛の青年は勢いよく外に飛び出してしまった。
「ホント、ヘタレね。折角のチャンスなのに」
「クロエ、なんの話?ヘタレってなぁに?」
「ヘタレってのはレオンのことを言うのよ」
「なるほど〜!?」
まさか本人がいない所で勝手にヘタレ認定、あまつさえシロにまでそういう認識(といってもあんまり理解してない)をされてしまっていることなど、当人は知らないままなのであった。
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