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CDショップにて
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店やに行く道中、やたらスメラギが近くを歩こうとしてくるのが鬱陶しかった。
俺の手を捕まえては握って、それを暑いから嫌だと振りほどくの繰り返しだ。
何が嬉しくて男同士手をつながなければいけない?
「えー、手ぐらいも駄目なのかよ」
ぶうぶう文句を言っているが無視だ。
小さい頃は迷子にならない様にと俺がスメラギの手を引いて良く森の中を歩いて帰っていたが、それは小さい頃の話だからな。
その後も「暑い」の一言しか発しない俺にスメラギは「ちぇー」と小さく呟き、俺の手を捕まえようと躍起になっていた。
なんだこいつは…恋人が居なくなって人肌恋しいのか?
何度か手を握られた後俺は自分のズボンのポッケに手を突っ込んだ。
「ルイ、ガラが悪いよー?」
そんな俺の姿に対して呆れた様に言うスメラギに蹴りを入れたのは言うまでもない。
誰のせいだ、誰の。
スメラギはその後手を諦めた様子で、隣を歩くだけになったが腕が擦れるぐらいに近い距離で歩くもんだから店に着くまで歩き辛くてしょうがなかった。
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