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三十九
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朝、麻雄先輩が眼鏡をかけてはいないかと、ドキドキしながら会社に向かったが、麻雄先輩は眼鏡をしていなかった。
なんだ普段通りか…と、落胆していたがある違和感に気付いた。
それは、仕事のことで質問して麻雄先輩の解答を聞いている時だった。
目元の雰囲気がいつもと違うことに気付いた。
麻雄先輩の瞳に吸い込まれそうな魅力を感じる。
「格好良いな」なんて考えながら見つめていると、恥ずかしそうに目を逸らされてしまった。
なんとか怪しまれずに済んだ…?
少し疑問は残るが昨日のように、気にしすぎてしまわないように仕事に専念した。
だが、どうしても好きな人というのは気になってしまう。
仕事の合間に不自然にならない程度に麻雄先輩を見遣ると、髪を耳に掛けて小宮さんに仕事を教えている姿が確認出来た。
横顔がなんだかいつもより素敵だ。
ずっと見つめていたかったけれど、怪しまれると困るので探し物をしているフリをして、無駄に辺りを見渡した。
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