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四十四
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何だこのパンツは…?
犬のイラストが股間のところにあしらわれていて、下にパンダと手書き風に書いてある。
布地が黄色というのがまたダサい。
いつだったか、夜中にネット通販でポチってしまったものだ。
「パンツくらい誰も見ないし良いかな?」
と思ってしまったのがいけなかった。
忘れた頃届いて、過去の自分を呪った。
ため息を吐きながら、パンツを脱いで着替えた。
待ち合わせ場所の最寄りの駅まで、徒歩で向かう。
麻雄先輩はもう着いているだろうか?
スカートを履いて来ると言っていたけれど、本当に履いてくるのだろうか?
ウキウキしながら鏡張りのビルの前で髪型をチェックした。
大丈夫だ。今日の僕はイケメンな筈だ。そう暗示をかけて、青信号を渡り始めた。
正直緊張で口から臓物が飛び出しそうだ。
駅が見えてくると、明らかに1人だけ目立つ人物がいる。
髪型はツインテールで、眼鏡をかけてるのにお顔が綺麗なのが遠目からでもわかる。その上お洋服もセーラー服チックなワンピ…なのにスカートから見える御御足は少し筋肉質で男らしさが漂う。
絶対麻雄先輩だ。
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