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十四
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そんな話をしているうちに、メンバーが揃ったらしく幹事の神崎(かんざき)さんが声を張り上げた。
「みなさん!お揃いのようですので、そろそろ始めたいと思います。」
その言葉とともにガヤガヤしていたその場が沈黙に包まれる。
「社長、乾杯の音頭をお願いします」
「えー、ではみなさん!今年度から新しく入社した入須くんの…」
ここから10分くらいと思える長い長い2.3分くらいの社長の話しが始まった。
正直、そんなことより目の前のお料理が気になって仕方ない。
「えーでは、みなさんグラスをお手に持ち、乾杯!」
「かんぱーい!」
あちらこちらでグラスの鳴る音が響く。
両隣と向かいに座る課長と乾杯したところで、ビールに舌鼓。
ビールはそこそこ飲めるが、正直なところ好きではない。
目の前に並んだ豪勢な食事に、どれから食べるか悩んでいると、小宮さんが話しかけてくれた。
「入須くん、このお刺身美味しいよ!お刺身とか大丈夫?」
「はい!」
返事をするや小皿に取り分けてくれた。
「ありがとうございます」
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