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二十七
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会社の仕事も落ち着いて来たある日。麻雄先輩とお昼を一緒に食べに行く事になった。
麻雄先輩オススメのお店で、とあるホテルのレストランで食事をすることになった。
「ここのレストランのパンは、とっても美味しいんです!」
少し興奮気味で話す麻雄先輩は、スイーツの話をする女の子みたいで可愛くみえた。
「麻雄先輩、嬉しそうですね。」
正直嬉しいのは僕の方だった。このところ仕事が忙しく、麻雄先輩との距離をどう縮めるか悩んでいた中こうして食事に誘っていただいたのだから。
「ちーくんも嬉しそうじゃないですか。」
怪しげな笑みを浮かべながら麻雄先輩はこう続けた。
「今日はこのあと仕事終わったら、彼女さんとデートですか?」
一瞬何のことかと思ったが、今日はこのあと元カノの麗華とライブに行く約束をしている日だ。
でも何故麻雄先輩がそのことを…?
しかも先ほど僕のことを『ちーくん』と呼んでいなかったか?
僕のことを『ちーくん』と呼ぶ人は限られる。
元カノの麗華と母親ぐらいだ。
思いつくのは、ただ一つ。
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