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二十八
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元カノの麗華と会ったあの日、あの喫茶店に麻雄先輩も居たのだ。
それも直ぐ近くに。
「麻雄先輩もしかして、というか絶対。あの喫茶店に居たんですね?それも近くに。」
やっぱりあのミステリアスな雰囲気の王子系ファッションの人は、麻雄先輩に似た人ではなく本人だったのだ。
「さあ?何のことでしょう。」
麻雄先輩は、この後に及んで何故か惚ける。
でも口元が笑っていて、その反応が先ほどの問いに対してイエスであることは明白だった。
「惚けたってダメですよ。後ろの席に居たのはやっぱり麻雄先輩だったんですね。ちゃんと声かけて下さいよ。」
「彼女さんとのお邪魔になったらいけないと思いまして、控えさせていただきました。というか、あなたの方こそ声かけてくださいよ。」
シラを切るだろうと思っていたが、意外とちゃんとした返答がきて驚いた。
「あの子は僕の元カノで、彼女ではありませんよ。そして、あんな服装でお化粧もされたら麻雄先輩だと気付きませんよ。」
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