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三十二
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翌日。
今日は午前中から会議が入っていた。
僕が直接関わっている内容はまだあまり無かったので、周りの上司の報告やら意見を聞き、次回の会議までに僕もそれに参加するよう麻雄先輩から指示を受けていた。
朝の弱い僕は回らない頭で必死に聞き役に徹していたが、基本的にぼーっと資料を眺めていた。
「次、城井くんの方から報告を頼む」社長の低い声が静かに響いた。
ガタッ という音と共に隣にいた麻雄先輩が立ち上がる。
そうか。麻雄先輩は城井という苗字だったな。と、なんとなく思う。
麻雄先輩は手元の資料を時々確かめながら、丁寧な口調で他の上司達よりも分かりやすい報告をした。
麻雄先輩は、かっこいいなぁ。なんて思いながら周りにバレないように、麻雄先輩を観察した。
黒縁メガネとスーツがすごく似合うし、あれ?腕時計なんてしていたんだ。
ん?黒縁メガネ?
「以上です。」
麻雄先輩がそう云った後席に着席した。
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