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三十三
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横目でもう一度確認したが、麻雄先輩が黒縁メガネをしている。
確か前に飲み会でメガネをしていた時は伊達眼鏡で、レンズがなかったような…。
まさか今日もあの時と同じ伊達眼鏡なのか?
いや、今日はメガネのレンズに会議室の蛍光灯の光が反射していた。
ということは、伊達眼鏡ではないのか?
そのことが気になってその後の会議の内容はあまり聞いていなかった。
会議が終わると麻雄先輩に人のあまりないところに呼び出された。
「入須くん。今日の会議の内容は聞いていましたか?」
麻雄先輩には僕が上の空だったことがバレているようだった。「あなたのことを考えていて、聞いてませんでした。」とは口が裂けても言えない。
「すみません。」
「今度の会議はあなたも報告するのですから、しっかりしてください。今日はどうしたんですか?ぼーっとしていますね。具合でも悪いんですか?」
そういう言って麻雄先輩は距離を詰めた。
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