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超能力編
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お久しぶりです。
僕はアランです。
僕は今、エドガー先輩の探偵事務所で、助手兼恋人として働いています。
昼はエドガー先輩のお仕事を手伝い、夜はエドガー先輩の性欲解消の手伝いをしているわけです。きゃっ!
「何をにやにやしてるんだ、アラン」
昨晩のことを思い出してうっとりしていたら、エドガー先輩に怒られてしまった。
ここはエドガー先輩が経営する探偵事務所だ。エドガー先輩はとても優秀な探偵で、事件を真の意味で解決することができる、ただ一人の探偵だ。僕には思いもよらない角度から事件を解決するところは、とても尊敬している。
一部の人間はエドガー先輩のことを殺し屋と思いこんでいるらしいけど。
「なんでもないです!それより何ですか?その手紙」
僕がそう聞くと、エドガー先輩は右手に持っていた手紙をさっと隠した。
「ただの依頼の手紙だ。私1人で解決できそうだから、アランはついてこなくていい」
「えー、僕もお手伝いしたいです」
「必要ない。今から出かけてくるから、アランは掃除でもして待っててくれ」
「……そんなに言うならわかりました。よっぽど美しい依頼人さんなんでしょうね。僕に内緒で2人きりで会って楽しいことするんでしょうね!もういいです!」
「そんなわけないだろ。怒るなよ」
エドガー先輩は僕を抱き寄せ、おでこにキスをした。
「私が好きなのはお前だけだ。いい子で待ってろ」
「……はい」
ずるいです、先輩。
でも僕は、もっとずるいんです。
エドガー先輩が事務所出て数分経ったところで、僕はスマホを取り出し、地図アプリを開いた。移動している赤い点は、現在のエドガー先輩の位置を示している。
「恋人にこっそりGPSをつけるのは、常識の範囲内だよね」
そんな言い訳じみたひとり言をつぶやき、僕は尾行を開始した。
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