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超能力編ー5日目・朝(工士と会話)
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風見さんが殺されちゃった…しかも、まもりちゃんに。
昨日はなかなか寝付けなかった。まかかまもりちゃんが人狼だったなんて。『洗脳する能力の人を探してここから出してもらおう』って言ってたのに。
…いや、人狼だから、言ってたのかな。誰も殺さずにここから脱出したいから。
「あ…おはよう。知真くん、無事でよかった」
廊下を歩いていたら、部屋から出てくる工士くんと鉢合わせた。
「おはよう。工士くんも…」
工士くんは僕を見て首を傾げた。
「どうしたの?昨日と比べて大幅に元気がなくなってるような」
「うーん…まあちょっと…」
工士くんを見ていると、どうしてもまもりちゃんを連想してしまう。
「…まりもちゃん、幼馴染なんだよね。普段はどんな子なの?」
「まりもちゃんは、ずっとあんな感じだよ。明るくて元気でいい子」
「そっか。いいなあ、幼馴染って」
「うーん、そうかな?僕は知真くんの方が羨ましいな。想い合ってる恋人がいて」
「えっ?えへへへ」
暗い気分だったのに、思わずにやけちゃった。
工士くんって、なんか、つかみどころがないよなぁ。操士くんいるときといないときで性格違うし…。
「工士くんこそ、恋人いないの?かっこいいし優しいし、モテそうだけど」
「そんなことないよ」
「ほら、まもりちゃんとか、工士くんのこと大好きじゃん」
「あはは、違うよ。まもりちゃんは操士のことが好きなんだよ」
「え…そ、そうかな?」
僕には到底そんな風には見えなかったけど、工士くんの目にはどう映ってるんだろう?
「操士もなんだかんだでまもりちゃんのこと大事に思ってるし」
「そうかなー…?」
「僕だけ1人なんだよ」
「え…?」
工士くんはふっと笑って、それ以上何も教えてくれなかった。
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