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超能力編ー5日目・夜
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気持ちが落ち着かないまま、夜になった。
尚ちゃんは能力を使わないでほしいみたいだけど…僕は使いたい。残り人数も少なくなってきて、人狼に能力を使える確率も高くなっている気がする。
残っているのは、僕、尚ちゃん、操士くん、工士くん、広衣さん、そして透さんだ。
まず、操士くんはおそらく人狼じゃない。綾乃さんに襲われたからだ。綾乃さんは操士くんの部屋で死んでいたから、操士くんが人狼で綾乃さんを襲いにいったということはないだろうし。
工士くんは不明だ。心の声を聞いた時は特に人狼という感じはしなかったけど、まあわからない。
広衣さんも不明。ただ、能力がサイコメトリーだから、誰かを殺せるとは思えない。
透さんは…なんだかよくわからない。ほとんどいなかったし。
綾乃さんとまもりちゃんが人狼だったと考えれば、操士くんを除いた3人のうちの誰かが人狼ということになる。
…尚ちゃんは?
そんな声が頭の中でふっと浮かんだ。
違う。尚ちゃんが人を殺したりするはずない。尚ちゃんはすごく優しくて正直者なんだ。人を殺して、平然としていられる人じゃない。
そう思えば思うほど、尚ちゃんを疑う気持ちを無視できなくなる。
超能力が使えないって、本当かな?
どうして僕が能力を使うのを止めるんだろう?
尚ちゃんの優しさは、僕以外の人にも平等に向けられているんだろうか?
気づくと時刻は11時半を回っていた。
僕は尚ちゃんを信じたい。何が起きても尚ちゃんを守れるように、心の底から信じたい。
だから僕は…尚ちゃんに能力を使う。
そう思った瞬間、突然めまいに襲われて、僕はその場に倒れた。
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