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超能力編ー6日目・昼(死体発見)
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広間に集まったのは、僕、尚ちゃん、操士くん、広衣さん、透さんの5人だ。
工士くんは…本当に操士くんに殺されてしまったんだろうか。
兄弟なのに?
とりあえず操士くんの部屋に行こうということになり、一同ぞろぞろと向かった。
操士くんの部屋には、無残な姿の工士くんの死体があった。
「ひどい…」
広衣さんがぼそっとつぶやき、死体に手を当てた。
工士くんの死体は、綾乃さんと同じく高所から突き落とされたような様子をしていたけど、それに加えて包丁で目を潰されていた。
「目が見えなくなっているせいかしら、上手く読み取れないわ。ナイフが目前に迫ってくる光景は見えたけど…迫力満点ね」
広衣さんはあくまで冷静に説明している。僕だったらそもそも怖くて死体に触れないかもしれないなぁ…。
「ま、とにかくこれは僕がやったから。そんなに詳しく調べる必要ないよ」
にっこり笑ってそう言った操士くんに対し、透さんが尋ねた。
「どうやって殺したの?工士くんも同じ能力持ってるんだし、勝つのは難しそうだなー」
「あはは、工士なんかが僕に勝てるわけないじゃん。このナイフ、最初の方で日吉さんを刺したやつなんだけど」
操士くんはポケットから血に濡れたナイフを取り出した。
「これで最初に目を刺しちゃえば、もう能力は使えなくなるよ。僕たちは目で見える物しか動かせないから。その後は綾乃さんと同じように、天井から全力でずどーん!って落とせばオッケー」
「なるほど!じゃあ目さえ潰せば操士くんへの襲撃は成功するんだね!自ら弱点をさらすなんて迂闊だなー」
「………」
操士くんは一瞬ぽかんとしたけど、ケラケラ笑いだした。
「工士みたいな馬鹿じゃないんだから、 目を潰されるようなヘマするわけないでしょ」
…とにかく。工士くんは人狼で、人狼は1人減った。
なのにゲームが終わってないということは…
「この中にまだ人狼がいる」
僕の心を読んだかのようにそう言って、透さんは薄く笑った。
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