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超能力編
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「ちょっとちょっとちょっと!なんなのよこれー!」
2人が帰って静かになった屋敷に、洋子が怒鳴りこんできた。
奥に潜んでいた村木と透が出迎える。
「どうした洋子。そんなにぷりぷりして」
「ぷりぷりもするわよ村木くんー!!」
ぷりぷりな洋子を、村木は呆れながら、透はにやにやしながら眺めている。
「どうして!BLの主人公が!最後にちょろっと出てきた女の子と結ばれて終わるのよ!」
「知るかよ…」
「わたしは尚武×知真が見たかったのよ!『実はわたし女の子でした』なんて、いらないわよ!せめて逆よ!女の子かと思ってたのに男の子だった。だけど君を愛し続ける。それならばよし!」
「へー尚武くんが上なんだ〜」
「透くん!今はそんなことどうでも…ってそういえば、どうするの?この大量の死体。処理するの大変よ?」
「大丈夫!」
透はおなじみの石を取り出し、念じた。
「全員ゲームの記憶をなくした状態で生き返らせておうちに転送してくださーい」
「その石、本当にチートよね…」
洋子は感心した様子で透を見ていたが、我にかえって再びぷりぷりしだした。
「とにかく、BL成分が足りないわ。今すぐあやめを尚武に戻してあげて」
「だめだよ。あれはもうあそこで〜Happy End〜だから」
「どこがハッピーエンドよ!今すぐ、別の展開を用意しなさい!ジャストナウ!スポンサー様からの命令よ」
「もー、わかったわかった。わがままな洋子ちゃんのために、今度はもっと面白くてもっとBLしててエロさ100%の人狼ゲーム作ってあげるから」
「きゃー!!やったわー!!」
はしゃぐ洋子を尻目に、村木はぽつりとつぶやいた。
「俺はもう手伝わねーからな…」
「そんなこと言って村木くん、僕が1人で準備してたら、手伝いたさそうにうろうろするじゃない」
「うるせえ」
「きゃー!!村木くん可愛いー!!」
「うるせえ!!」
おわり
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