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占い師編R(3)ー1日目・夜
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島ではそれぞれのコテージが用意されていた。自分のコテージに入ってみると、簡素なベッド、小さな机、シャワールーム、トイレが設置されていた。そして机の上には透が腰かけていた。
「やあ、市川くん!ルールはちゃんとわかった?」
「ルールはわかったけど精子2リットルはよくわかんない」
「理解が早くて助かるよ!」
精子についてはスルーする気か。
「んーとそれでね、市川くんにはこれを渡しにきたんだ」
そう言って透はタブレットを渡してきた。
「これは…?」
「市川くんは占い師になりました」
「えっ占い師って…あのちょっと大変そうなやつ?」
「ザッツライトだねー。それで、このタブレット、夜になると自動で電源がつくんだ」
「ほう?」
「画面には参加者の名前が表示されているから、占いたい人を1人タップしてね!」
「妙にハイテクだね」
「アプリ作ってみたら案外楽しくてさー」
「へーわざわざ手作り…」
「じゃ、そういうことで!襲われないように頑張ってね!」
透はバタバタと出て行った。
うーん…占い師かぁ。誰を占えばいいんだろう?とりあえず初日はテキトーに選ぶしかないよな。
ごろごろしていたらすぐに夜になってしまった。占う相手は既に決めている。
大町だ。
理由らしい理由は特にない。バランスのいい響きの名前だな、と思ったくらいだ。
俺はタブレットに表示されている大町の名前に触れてみた。すると、画面がぼんやり暗くなり、占いの結果が浮かび上がってきた。
『大町さんはゲイです』
おっ?
おおっ?!
まじか!初回で大当たり!
思わずガッツポーズをしていた。
これはもう、俺らの勝ちで決まりだろう。大町には悪いけど、精子2リットルなんて勘弁だからな!
俺はベッドにダイブし、うきうきしながら眠りについた。
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