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占い師編R(7)ー3日目・夜
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残り人数5人
市川
大町
牧原
南
津田
×佐倉
×白井
×杜
夜まではまだ時間があるが、俺の心はかなり燃えていた。
今日は今日は今日こそは!
俺は大町に襲われるはずだ!
だって俺を襲えば、大町の勝利は確定するんだから。
コンコン
控えめにドアがノックされる音が聞こえた。
やだ、もう?まだ夜になってないのに。
大町ったら、我慢しきれなかったのか?俺ってそんなに魅力に溢れてるのかなぁ。
ウキウキしながらドアを開けると、津田が立っていた。
「…え、津田?」
「ごめん!市川!僕どうしても、市川にお願いしたいことがあって!」
津田は勢いよく頭を下げた。
「今日の夜は、僕のことを占ってください!」
な、なんだなんだ?津田はゲイとか腐男子とか、全然関係ない立場だと思ってたんだけど…。
「えーっと、別にいいけど…なんで?」
「あ、あの、実は僕、ボディーガードなんだ。だから絶対昼に追放されちゃいけないと思うんだけど、僕自信なくて…。市川がノンケだって言ってくれれば、みんな絶対信じてくれるでしょ?」
「津田がボディーガード…?」
「う、うん。昨日も市川のこと、守ってたんだ。もちろん今日も、絶対守るよ!」
「ああ……」
大町は昨日、ボディーガードに阻止されて襲撃を失敗した。それってつまり、大町は俺を襲おうとしてたってことだよな…?
それを、津田が阻止してしまった。
「市川?な、なんかめっちゃ怖い顔してるけど…」
「ん?なんでもないよ。全部俺に任せてくれ」
「おあー、頼もしい!」
「それより、そろそろ部屋に戻った方がいいんじゃない?夜が近づいてる」
「そ、そうだね!ありがとう!バイバイ!」
津田は安心しきった顔で帰っていった。
「津田めぇ!許さん!!」
津田が出ていった途端、俺は大声で叫んで地団駄を踏んだ。
これじゃあ今日も襲われないじゃないか!
なんだよ津田のやつ!津田のやつぅぅ!
「はあぁぁ!」
津田さえいなければ!津田さえいなければ俺は今頃!!
いや…いや、いや。
大声を出したことで、少し落ち着いた。
津田が悪いわけじゃない。津田はボディーガードとして、正しい行動をしているんだ。それを俺が勝手に悔しがってるだけ。
それなら、俺がとるべき行動は、1つしかないよな。
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