アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
占い師編R(9)ー4日目・昼
-
結論から言えば、セックスを見ることはできなかった。広場が近づくにつれ、俺の足はどんどん重くなり、ついに一歩も動けなくなってしまったのだ。
これは別に、透が不思議な力を使ったからではない。俺の心の問題だ。
見るのが怖くなってしまったんだ。
もしも大町が心底気持ち良さそうな顔をしていたら?俺は南に勝てるんだろうか。
見た目は正直言って勝ってると思う。でもケツの穴の使い心地はどうだろう。俺は大町よりケツ肉が薄そうだから魅力に欠けるし、うんこを通すのがやっとのケツじゃあ大町のデカチン(推定)が上手く入らないかもしれない。
『南のアナル最高』なんて顔の大町を見てしまったら、俺はプレッシャーに押しつぶされて純粋にセックスを楽しむことができなくなってしまうかもしれない…。
セックスを楽しむために!
俺は覗かない!
そう決意を固め、広場のすぐ近くで1時間待ち続けた。暇だった。
その後広場に入ると、大町も南もいなくなっていた。どれだけ鼻をすんすんさせてもにおいすらしない。そして牧原と津田がやってきて、最後に大町が来ると、話し合い開始となった。
〈話し合いスタート〉
残り人数4人
市川
大町
牧原
津田
×佐倉
×白井
×杜
×南
津田「南がいない…。えっとつまり、市川は占い師で、牧原と大町は…」
津田は俺たちを見比べ、ぽかんとした顔をした。
津田「あれ…?」
市川「昨日の占いの結果なんだけど」
津田をしゃべらせてはいけない、と感づいた俺は、急いで口を挟んだ。
市川「津田はゲイだった」
津田「へぇっ?!」
津田は素っ頓狂な声を上げ、目をパチパチさせている。
津田「ぼ、僕?いや、えっと…意味わかんない…」
牧原「てことは、津田ちゃん追放したらこのゲーム終わりってこと?楽勝じゃん!」
大町「そう…だな。津田を追放するべきだ」
津田「ち、違うよ!僕はゲイなんかじゃ…市川、どういうこと?本当に占いで、僕がゲイって出たの?おかしいよ!何かの間違いだよ!」
市川「いや、たしかにゲイだ」
津田「えええ?で、でも、僕はボディーガードだよ!昨日そう言ったよね?ずっと市川を守ってたのに…」
津田が半泣きで訴えているのを見て、牧原は首を傾げた。
牧原「なんか津田、半端なく焦ってるくない?本当にゲイじゃないんじゃ…」
大町「でもそれだと、市川が占い師じゃなかったことになるぞ」
牧原「えっそしたら…杜が本物の占い師だったってこと?んー?それはしっくりこないっしょ」
津田「あっ!両方偽物なんだよ!ほら初日の夜襲われた…」
大町「佐倉か?」
津田「そう!佐倉が本物の占い師だったんだよ。杜は腐男子で、市川はゲイなんだ!」
大町「それなら、杜が最初に白井をゲイだと言った段階で、市川が対抗するのはおかしいだろう。自分以外の人をゲイだと指名してるんだから、自分は黙っとけばいいはずだ」
津田「え、ええー…」
津田は大混乱しているようだ。無理もない。
津田「じゃあ、市川が嘘をついてるんだ!そうとしか考えられないよ!」
市川「嘘って?」
津田「市川が占い師なのは確定してる。なのにノンケである僕のことをゲイだって言ってる。嘘ついてるってことでしょ!」
市川「そんな嘘、何のメリットがあるんだよ」
大町「本当にな…」
大町は隣にいる俺にしか聞こえない音量でぼそっと呟いた。秘密の会話っぽくて、ドキドキしちゃう!
牧原「確かにー、普通に考えれば津田の方が嘘をついてるじゃんね。とりま津田を追放しとくべきっしょ」
津田「だ、だめだよ!ここでボディーガードの僕を追放したら、今晩は確実に誰かが襲われて、そこでゲームが終わっちゃう。そしたら牧原も、精液2リットルの刑なんだよ!」
牧原「やー…ごめん。今は津田のこと信じる理由が見当たらないわ」
津田「そんなあ…」
牧原「まーそもそも、俺と大町はすでに市川にノンケ判定出されてるしね。残ってるのは津田しかいないわけよ」
津田「そ、そうだけど…」
津田は視線をおろおろと彷徨わせ、結局俺を見た。
津田「市川、たぶん何か間違えてるんだよ!牧原か大町か、どっちかがゲイのはずだよ!」
市川「間違いない。津田がゲイだ」
津田「いや僕は…」
大町「このままじゃ決着がつかないだろう。多数決で決めればいいじゃないか。津田を追放するかしないか」
市川「そうだな。それがいい!」
津田「ま、待ってよ!僕はゲイじゃない!男の子なんて、全然興味ないんだよ!こんなのおかしい!」
〈話し合い終了〉
訴えもむなしく津田は追放されることとなった。
精液2リットルなんて無理だぁ!と叫びながら運ばれていく。
よし。これで完全に準備が整った!
「おしゃ!これでゲーム終了だよね!」
牧原はガッツポーズをしている。透はそんな牧原ににこにこと笑いかけた。
「終わってないよ!」
「…ん?終わってない?」
牧原はガッツポーズのまま聞き返した。
「君たちはまだゲイを追放できてないからね。あと一晩過ごさないと!」
「え……?」
牧原は疑問でいっぱいの顔をしながら俺を見た。
「市川?津田はゲイなんだよね?」
「………」
それには答えず、俺は大町を見上げた。
「大町!俺は外より中でやりたいな」
「…は?」
大町はギョッとした顔をしている。
「いくら大町が青姦好きでもさ、俺は絶対初めてはベッドの上がいいからなぁ」
「…中ってそっち?」
「え?うん」
「ああ…」
「ボディーガードはいなくなった。これでもう邪魔は入らないよ」
俺はぐいっと一歩前に出て、大町に近づいた。
「今夜、待ってるからね」
「頭が痛い…」
大町はため息をつき、自分の部屋へ戻っていった。
その様子を黙って眺めていた牧原は、警戒心をにじませた表情で俺を見た。
「あのさぁ市川…」
「安心して!」
「えっ?」
「牧原は俺が襲わせないから!」
「ええ…?」
胸の高鳴りがおさえられない。
俺は今晩!処女喪失します!!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
145 / 151