アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
占い師編R(11)ー4日目・夜
-
透は笑いが止まらないようで、ひーひー言うだけで何も説明してくれない。
「大町は?」
「ははは!真っ裸でそんな不機嫌そうな顔…!」
「うるさいな…俺が服着てようが着てまいがお前には関係ないでしょ」
「バリバリ関係あるよ!だって今目の前で見せつけられちゃってんだもん!」
「はいはい。目の保養になるね」
「うわぁ開き直りがすごい」
「そんなことより、大町はどうした?なんで来ないんだ?」
「そもそもどうして大町くんがこの部屋に来るって思いこんでるの?」
「え?………あっ!そうか!大町は青姦派!」
「そういう問題じゃなくてさ」
全裸で外に走りだそうとしたら、透に止められてしまった。
「市川くん、もうゲームは終わったんだよ。ノンケの負けでね」
「終わってない。だって俺、まだ襲われてないじゃん」
「わからないふりしないで、現実を受け止めなよ、市川くん」
透はくすくす笑いながら俺の肩に手を置いた。
「君は大町くんにフラれたんだよ!」
「なっ…」
なんと。
あらまあ。
そういうパターン?
「なんでだぁぁぁ!」
穏やかさを保とうとする理性を打ち破って、本音の大声が出てきてしまった。
「大町を呼んできてよ!ちょっと抗議したい!」
「え?抗議?」
「みんなを裏切って大町の味方をして、この状況を作り上げた俺の努力を無にして選ぶほど牧原は価値あるアナルを持っているのか?」
「あはは!何言ってるの?」
「大町を出せー!大町を出せー!」
「わー、君ほんとピカイチでヤバイよね。期待を軽く超えてきたよ」
透はのんきにそう言って手を叩いた。
「わかったよ。大町くんに会わせてあげる。そのかわり、後でちゃんと精液2リットル出してね?」
「ああ…ところで、精液そんなに何に使うんだ?」
「売る」
「う…え?」
売れるの?俺の精液…
俺が驚いている間に、透は指をパチリと鳴らした。
「大町くーん!お呼びだよ!」
ガチャっと音がして扉が開くと、大町が立っていた。
「大町!!」
「うわ…」
大町は俺を見て露骨に嫌そうな顔をした。
そんな顔をしたことさえもなんだか嬉しくて、顔がにやけてしまう。
「大町!来てくれたんだな!」
「来させられたんだよ」
「どうして俺を襲ってくれなかったんだ?あんなに毎日アピールしてたのに」
「はあ…」
大町は何も言わず、ただめんどくさそうにため息をついた。
「大町もしかして、青姦派な上に強姦魔なのか?無理矢理ヤるほうが興奮する的な?だからウェルカム状態の俺じゃだめなのか?」
「人聞きの悪いこと言うな。強姦魔なわけないだろ」
「じゃあなんで俺はだめなんだよ!顔?顔がだめ?それともケツの穴?」
「…やっぱお前は無理。不気味すぎて襲う気になれない」
「不気味って?」
今まで生きてきて、不気味だなんて言われたの初めてだ。
「ゲイでもないし、ルール上おかしいのに、ぐいぐい来るのが怖い。何考えてるかわからない」
「そんなのシンプルな理由だよ。大町のこと好きになっちゃったから、セックスしたいだけ」
ぐっと近づいて大町を見上げると、額を強く押されてしりもちをついた。
「全裸で寄るな」
「うわぁ!大町に押し倒された!ドキドキするぅ!」
「気持ち悪い」
「はぁん!大町が冷たいよお!」
わざとらしく体をくねらせると、大町は無言で近づいてきて、俺の股間を踏みつぶした。
「ぎゃああ!死んじゃう!」
「もう帰っていいか」
大町はイライラした様子で透に問いかけた。
「あはは!大町くん怒ってるの?」
「当たり前だろうが。ゲームには勝ったんだから、早く金を渡して帰らせてくれ」
「大町くーん、もっと人生楽しもうよ!ゲイってなかなか相手見つけられないでしょ?こんなにぐいぐい来てくれる人、なかなかいないよ?襲っちゃえばいいのに!」
「俺にも相手を選ぶ権利くらいある」
「あらー、残念だね市川くん!」
「……」
「市川くん?そんな黙っちゃって、さすがに元気なくなった?」
「いや…さっき股間踏まれたとき、よく考えたら大町が俺のむきだしのペニスに触れてくれたんだなとおもって興奮してた…」
「うわあ気持ち悪いね!」
透は笑顔で罵倒した。大町も何か言ってくれないかと思ったけど、ただ嫌そうな顔をしているだけだった。
「さー帰ろっか。おしまいおしまい!」
透が手をパンと叩き、俺の足首に枷をはめ、ベッドとつないだ。
「…え?なんで俺拘束されてるの?」
「大町くん、あれ持ってきてくれた?」
透に問いかけられ、大町は2リットルペットボトルを取り出した。
「えっ…もしかして…」
「市川くんはこのペットボトルを精液でいっぱいにするまで帰れません!」
「ほ、本気で?無理!」
一体何回出せばいっぱいになるんだ?想像するだけで途方もないぞ…
「さあレッツオナニー!」
ああ…完全敗北だ。ゲームにも負けて、大町にもフラれて。
でも俺は絶対諦めない。いつかこの体を大町に捧げるまで、押して押して押しまくるからな!
執念を込めて大町を見つめると、大町は身震いをして部屋から出て行った。
おわり
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
147 / 151