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人狼編(12)
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5日目・夜
残り人数 4人
シン
ケイゴ
ミズキ
ミナト
×ナオキ
×ヤス
×エドガー
×ユタカ
×コタロウ
×ユウスケ
×ユキト
・これまでのまとめ
1日目・夜
ナオキが襲われる。
2日目・昼
ケイゴが占い師を名乗りヤスに黒出し。
ヤス、占い師を名乗るも撃沈する。
2日目・夜
エドガーが襲われる。
3日目・昼
コタロウがスパイを名乗りヤスのゲイを証明。
ケイゴ、ミズキに白出し。
ユタカが追放される。
3日目・夜
コタロウが襲われる。
4日目・昼
ケイゴがシンに白出し。→偽占い師と判明
ユウスケが追放される。
4日目・夜
ユキトを襲おうとするが失敗。
5日目昼
ケイゴがユキトに白出し。
シン→ゲイ
ケイゴ→腐男子
ユキト→腐女子
それぞれカミングアウト。
ユキトが追放される。
一時はどうなることかと思ったけど、結果的に腐女子を追放することができてよかった。
たとえ今夜ボディーガードに阻まれて誰も襲えなかったとしても、明日は2対2で引き分けになる。つまり俺が負ける可能性はない。勝つか引き分けるかだ。1人で心細かったけど、頑張ってきてよかった!
「もう終わった気になってるの?」
「…またお前か。なんで毎晩来るんだ…」
いつものようにいつのまにか透が背後にいた。
「今日は負けがなくなって油断してるシンくんに発破をかけに来たよ!」
透はにこっとして俺にスマホを差し出した。
「ヤスくんからお電話でーす」
「や、ヤス…?!」
びっくりして急いでスマホを取った。
「やあ、シン!悪かったな、早々と追放されちゃって」
「え、い、いや…大丈夫」
「そうか。心強いよ」
ヤスの声だ。数日前と変わらない、元気そうな声。
「ヤス、どうしたんだ?急に電話って」
「透さんから聞いたよ。他の人を襲いたくないほど、俺のことを好きなんだって?」
「え…?」
さっと透をにらむが、透はにやにや顔を隠そうともしない。
「ありがとう、シン!俺もシンのこと、大好きだよ。うれしいな」
「う、うん…」
ヤスはそのまま朗らかに話し続ける。
「俺とシンは、両思いだ!」
「じゃ、じゃあ、お付き合い、とか…」
機嫌がよさそうなヤスに、おそるおそる切り出してみる。
「ああ、いいよ。付き合おう」
その言葉に、顔が熱くなるのを感じる。
しかし、俺が何か言おうとする前に、ヤスが言葉を続けた。
「ただし、シンがゲイを勝たせてくれたらだけどな!」
「…は?」
「ゲームが終わったらまた会おう。じゃあな」
「ちょ、ちょっと!」
電話は切られてしまった。
「ということで、シンくんはなんとしても勝たなきゃいけないね。引き分けじゃだめだ!」
透がそう言って電話を取り上げた。
まだにやにやしている。
「お前がヤスに条件を出すように言ったのか?」
「そう言うと聞こえが悪いなあ。ヤスくんに、こんな条件出したら面白いんじゃない?って言っただけだよ。ほら、両思い両思い!」
「ほんとかよ…」
ヤスの考えがよくわからない。本当に俺のこと好きなら、そんな条件出さずに付き合えばいいと思うけど…。
それに、この前セックスしてた人は?あの人とも付き合ってるんじゃないのか?
ヤスへの不信感で頭がいっぱいだ。
「大丈夫だよ!シンくん」
透に肩を叩かれた。
「ヤスくんは大好きって言ってくれたんだから、とにかくゲームに勝つよう頑張ればいいんだよ。ほら、単純単純!」
「…そうか」
今ここで考えても仕方がないか。ゲームに勝つのが目標ってことは変わりない。
それに、勝てば大金がもらえるんだ。そうだ。大金だ!
「じゃあね、シンくん。また明日」
透はすーっといなくなった。
…頑張ろう。とりあえず目の前のことを。
誰を襲おうか。
ミナトか、ミズキ。
ボディーガードっぽい方を襲えばこちらの勝ちだ。
と言ってもそんなのわかんないよなあ。今までボディーガードが論点になるような話し合いもしてなかったし。
ただ、ミナトとミズキの話し合いの結果、2人がユキトに投票したということは、2人のどちらかがボディーガードだということは確かだ。
1つ、心当たりがあるとすれば、今日の話し合い前の、犠牲者が出ていないとわかったときのミナトの様子だろうか。
なんかこう、明らかに嬉しそうだった。
昨日はさっぱり守れていないボディーガードに対してぼやいていたのに。
真相は腐女子を襲ったから犠牲者が出なかった、ということだったけど、やっと自分が誰かを守ることができたと思って、喜んでいたと捉えられる。
よし…ミナトにしよう。
ドキドキしながらコテージに向かう。
これでミナトを襲うことができたら、ヤスは付き合ってくれる。
俺だけのヤスに、なってくれるんだろうか。
俺だけのヤスに……
「そ…そんな…」
俺はミナトのコテージの前で立ち尽くした。
ミナトのコテージには、鍵がかけられていたのだ。
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