アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
人狼vs狩人編(12)
-
3日目・夜つづき
side:アラン
今夜やることは決まっている。ナツキを守ればいいのだ。
そうすれば明日はスパイが残った状態で始まり、ミノリとショウヤのどちらが本物なのかが明らかになる。
そうなると…ゲイはどうするんだろう?
明日になれば、おそらくミノリは追放されてしまう。もしショウヤに占われてしまったら、勝ち目はなくなる。
ナツキのことは諦めるとして、次に狙うべきなのはショウヤだ。
となると、僕は今夜ナツキではなくてショウヤを守るべきじゃないか?
せっかくショウヤが本物とわかっても、いなくなってしまったら意味がない。
でも…本当にそれは正しいのか。
僕は、自分がゲイの襲撃を阻めていたらいいなという希望や、シンの不自然な態度から、ヒロが腐女子でショウヤの占いは本物と考えてしまっているけど、それは全くハズレで、ショウヤは偽物の占い師という可能性もある。
そうしたら、ゲイはショウヤを襲うはずがない。
それに、ゲイがナツキを襲う可能性もある。ナツキは襲われないだろうと僕がたかをくくっていることを見越して、ナツキを狙うかもしれないのだ。そうしたら、どちらの占い師が本物か判断できなくなるし、ミコトに散々怒られそうだ。
…どうすればいいんだろう?
ナツキを守っておけば、誰にも文句は言われない。でも、僕はゲイが襲う人を守らなくてはいけない。はたしてそれはナツキなのか…。
エドガー先輩がいればよかったのに。きっといつもみたいに僕に一番いい答えを示してくれる。エドガー先輩なら、どう考えるのだろうか…。
ノックの音がして、扉を開けた。今夜も村木が立っている。
「こんばんは、アラン。誰を守るのかは決まった?」
村木の問いに対し、僕は深呼吸して答えた。
「はい。僕はショウヤを守ります」
賭けに出てみよう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
54 / 151